【MLB】前田健太、通算4人目の新人王受賞ならず。過去、新人王投票で票を得た日本人メジャーリーガーたち
ナリーグの新人王はコリー・シーガー(ドジャース)が受賞。前田健太は3位に入った。
2016/11/21
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岩村、黒田の1年目は全く票が入らず
一方、岩村明憲(2007年)は規定打席に達し、黒田博樹(2008年)は規定投球回以上を投げ、堅実なルーキーシーズンを過ごしたにもかかわらず、新人王投票ではまったく票を得られなかった。
岩村はfWAR(ファングラフス版WAR)とrWAR(ベースボール・リファレンス版WAR)において、それぞれ+3.1と+2.2を記録した。岩村と同じデビルレイズでプレーし、2位に入ったデルモン・ヤングは-0.2と+0.9だった。今日であれば、岩村のほうが高く評価されるのではないだろうか。
黒田の場合、イニングと防御率は得票3位のジェイアー・ジャージェンス(ブレーブス)とほとんど遜色なく、どちらも10敗を喫した。ジャージェンスが13勝を挙げ、黒田は9勝に終わったことが影響したと思われる。
しかも、この年は投票者のミスもあった。得票4位のエディンソン・ボルケス(レッズ)は、前年までに計80イニングを投げ、すでにルーキー資格を失っていた。
岩村と黒田の得票ゼロには疑問符がつく一方、今年の前田が受賞できなかったことに疑問の余地はない。ただ、他の年であれば、結果は違っていたかもしれない。
例えば、2013年のアリーグに、規定打席あるいは規定投球回をクリアしたルーキーは一人もいなかった。新人王は、88試合で打率.293、13本塁打、OPS.831、5盗塁のウィル・マイヤーズ(レイズ)が受賞した。