【MLB】アストロズ獲得の青木宣親、第4の外野手ならFAで退団? 再び去就騒がしく、ブルージェイズが興味か
アストロズへの入団が決定している青木宣親だが、同じくレギュラー候補の外野手を確保したことで、このままアストロズでプレーをするか、あるいは再びFAとなり他球団への入団を模索するか決断が迫られる。
2016/11/23
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メジャー独自のシステム
マリナーズからウエーバーにかけられ、アストロズが獲得した青木宣親。その周辺が再び騒がしくなってきた。
アストロズは、ドジャースからFAとなったジョシュ・レディックを4年総額5200万ドル(約57億円)で獲得。これにとどまらず、さらなる補強を目指すというのだ。すでにレンジャーズからFAのカルロス・ベルトランやインディアンスからFAのマイク・ナポリらの名前が、米メディアから獲得候補に挙げられている。
18日付の地元紙ヒューストン・クロニクルは「レディックとの契約により、青木がノンテンダーとなる可能性が高まってきた」と報じている。青木の去就を巡る一連の動きは、米球界特有の「テンダー」「ノンテンダー」というルールがカギを握っている。
「テンダー」は直訳すれば提出、申し出る、などの意。メジャーリーグではFAとなった選手以外で、翌年も保有し続けたい選手へその意思を伝える期限が毎年12月頭に設定されている。今年でいえば12月2日。
その時点で球団側が契約を更新する意思を持たない選手は「ノンテンダー」となり退団し、新たなFA選手として公示される。
なぜこのようなシステムが存在するかというと、年俸調停システムがもたらすギャップが大きいからだ。「テンダー」された選手は、翌シーズンの年俸交渉がまとまらなかった場合、2月の調停に契約が持ち込まれる。
調停では中立的な第3者による公聴会で年俸が決まる。その場合は必ず1年契約となる。