【MLB】アストロズ獲得の青木宣親、第4の外野手ならFAで退団? 再び去就騒がしく、ブルージェイズが興味か
アストロズへの入団が決定している青木宣親だが、同じくレギュラー候補の外野手を確保したことで、このままアストロズでプレーをするか、あるいは再びFAとなり他球団への入団を模索するか決断が迫られる。
2016/11/23
Getty Images
青木のレギュラー遠のく
例えばこのオフの青木を例にとると、16年の年俸は550万ドル(約6億円)。来17年シーズンの年俸は、米移籍情報サイト・トレード・ルーマーズによると680万ドル(約7億5千万円)への昇給が予想されている。
過去3年の実績を平均的に評価するため、調停で決着する金額が市場予想を大きく覆すことはほとんどない。ようはアストロズがこの680万ドルを「高い」と見るか、「安い」と見るかだ。
調停により、ケガで来季全くプレーできる見込みのない選手でも、昇給してしまうケースさえある。昨オフでいえばロイヤルズのグレグ・ホランド。シーズン終盤に右肘のトミー・ジョン手術を受け、16年シーズンは全休となることが早々に決まっていた。それでも過去3年間抑えとして活躍しており、調停になれば年俸1000万ドル(約11億円)への大幅昇給が確実な状況だった。結局12月頭に「ノンテンダー」として公示され退団した。
レディック獲得成功により、来季構想での青木の立ち位置は一歩後退した。レディックが正右翼手となり、正右翼手だったジョージ・スプリンガーが正中堅手へ。青木は、正中堅手だったジェーク・マリズニックや、外野に回る構想もあるユリエスキ・グリエルらと、左翼の「プラトーン構想」にあるとクロニクル紙は見ている。
正左翼手であれば680万ドルの投資は「アリ」だろう。だがマーリンズ・イチローのように、出場機会の限られる第4の外野手となるのであれば、その投資額はいささか疑問が残る。