【MLB】イチロー、V字回復の要因に適度な休養。米メディア「使いすぎを避ければ、来季も歴史を積み重ね、チームを成功へ」
2016年、イチローは復活を遂げながらも出場機会が限られたことに不満を持ったファンは少なくなかったかもしれない。しかし、42歳の彼には使われ過ぎなかったことが奏功したとの見方もある。
2016/11/29
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2015年の成績不振は「使いすぎ」
イチローの2016年シーズンは、日米通算でのピート・ローズの4256安打超えや史上30人目の通算3000本安打達成など、記録づくめだった。打率もシーズンのほとんどで3割を超えていた。そんなイチローを、マーリンズのドン・マッティングリー監督があくまで第4の外野手としての位置付けを変えずに起用し続けたことに、日本のファンは苛立ちを感じることもあった。「これだけ活躍しているのだから、もっと先発で使うべきだ」と。
しかし、米スポーツサイト『SBネーション』は、やや異なる見方をしている。V字回復の要因は過度に起用されなかったことが大きいとしているのだ。
記事では、2015年シーズン前にマーリンズがイチローと第4の外野手として契約した時点では、この将来の殿堂入り選手に対する期待はそれほど高くなかったと報じている。その時点ですでに41歳だったし、結果も153試合に出場したものの打率は.229でWARは-0.7(辛うじてメジャー枠に残れる選手のレベルを0として産出される)と、キャリアワーストの成績に終わった。
The explanation for this drastic downturn in form was simply overuse, as long-term injury woes for Miami’s outfield led to the veteran playing almost every day.
極度の成績低下の原因は単に「使いすぎ」だ。マーリンズの自慢の若い外野陣が故障続きだったため、このベテランはほぼ毎日出場する必要があったのだ。