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【MLB】イチロー、V字回復の要因に適度な休養。米メディア「使いすぎを避ければ、来季も歴史を積み重ね、チームを成功へ」

2016年、イチローは復活を遂げながらも出場機会が限られたことに不満を持ったファンは少なくなかったかもしれない。しかし、42歳の彼には使われ過ぎなかったことが奏功したとの見方もある。

2016/11/29

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来季もレギュラーでなければ、ダイナミックな選手であり続ける

 15年が極めて低調であったにも関わらず、マーリンズは再契約した。それは、クラブハウスでのリーダーシップ、国内外で高い人気や残り65本に迫っていた3000本安打の話題性というマーケティング効果を評価されてのものだったとしている。しかし、2016年イチローは復活した。

That proved to be a very wise decision by Miami; Ichiro rebounded in a big way this past season. In a reduced yet more effective role, he finished the year batting .291, and was only denied an astonishing eleventh major league season hitting over .300 by a late September slide.
これは、結果的にマーリンズにとっては賢明な選択となった。今季、イチローは目覚ましい復活を遂げた。出場機会自体は減ったがより重要な役割を担い、9月後半の失速でメジャー通算11度目の打率3割という偉業にはわずかに及ばなかったものの(訳者注:事実としては打率.209に終わった8月の不振のほうが響いている)、打率.291でシーズンを終えた。

 実際、イチローの先発起用は15年の89試合から62試合に、その結果打席数も438から365に減少した。しかし、自身のキャリアで2番目に高い四球8.2%を記録した今季の打率は62ポイントも上昇し、WARも前年を2.0ポイント以上も上回る1.4だった。

 今季最大のハイライトは8月7日、デンバーでの3塁打で決めた史上30人目の通算3000本安打だった。記事では、「この偉業達成は、マーリンズの球団史においても特筆されるべき名場面」と報じている。

 来季は43歳で迎える。さすがに、2016年以上の活躍を望むのは難しいかもしれない。しかし、それでも貴重な戦力でありクラブハウスリーダーであり続けるとの見方を示している。

As long as he is not thrust into regular starting duties, like in 2015, Ichiro should be a dynamic player down the stretch next season and a veteran presence to guide this young team towards success. Whatever happens in 2017, though, Marlins supporters should be thankful that a future first ballot Hall of Fame player is continuing to make history in Miami, and is having fun while doing it.
2015年のようにレギュラーの外野手として使われるようなことがない限り、イチローは来季もダイナミックな選手であり続け、そのベテランとしての存在感は若いチームを成功に導くに違いない。2017年は何が起きるかは分からないが、マーリンズファンは、将来、有資格初年度に殿堂入りすると見られる名選手が、マイアミで楽しみながら歴史を積み上げ続けてくれることに感謝すべきだ。

出典:”2016 Marlins season review : Ichiro”@ Fish Stripe by Daniel Smith in Nov.24th 2016

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