【MLB】「田中の契約内容が補強プランを複雑化」との指摘。先発獲得急務も、ヤ軍GMにとって頭の痛いオフに
2016年シーズン、自己最高の成績を挙げた田中将大は、来季も開幕ローテーション1番手と予測されている。
2016/12/06
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メジャー屈指の左腕が加入しても、来季も田中がエース
2016年シーズン、自己最高の成績を挙げた田中将大。依然として右ひじに不安を抱えながらも、チーム最多の199イニングを投げ14勝。今やニューヨーク・ヤンキースのエースとして首脳陣からの信頼も厚い。
しかしながら、田中に続く投手が頼りないのがヤンキースの泣きどころだ。2番手以降の力量は、ガクンと落ちる。2007年のサイ・ヤング賞投手であるCC・サバシアはもはや往年の力はなく、かつて超有望株と囁かれたマイケル・ピネダも明らかに伸び悩んでいる。先発防御率4.44、クオリティースタート数70は、共にリーグ10位と平均以下の数字だ。
さらにオフに入ると、チーム2位の9勝を挙げたネイサン・イオバルディと来季契約を結ばないことを発表。ヤンキースの2017年のローテーションはますます不透明になってきた。
そのような状況から、ヤンキースの今オフの課題として、先発投手の補強が挙げられている。キャッシュマンGMも今オフの補強について聞かれるとpitching, pitching, pitching(投手、投手、投手だよ)と答えたように、鼻息は荒い。
『cheatsheet.com』のエリック・スカール記者は、ロサンゼルス・ドジャースからFAとなっている左腕、リッチ・ヒルの獲得を予想。2017年の先発ローテーションを下記の様に報じている。
1番手 田中将大
2番手 CC・サバシア
3番手 リッチ・ヒル
4番手 マイケル・ピネダ
5番手 ブライアン・ミッチェル
同記者はさらに、トレードが取り沙汰されているメジャー屈指の先発左腕クリス・セール(シカゴ・ホワイトソックス)でさえも、ヤンキースの獲得リストに入っていると予測。
しかしながら、Even if Chris Sale turns up in the Bronx this offseason, Tanaka will front the rotation on Opening Day (クリス・セールがヤンキースに加わったとしても、開幕投手は田中になるだろう)と報じており、田中のチーム内での存在感の大きさを強調している。