【MLB】「田中の契約内容が補強プランを複雑化」との指摘。先発獲得急務も、ヤ軍GMにとって頭の痛いオフに
2016年シーズン、自己最高の成績を挙げた田中将大は、来季も開幕ローテーション1番手と予測されている。
2016/12/06
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補強プランを複雑にする田中の契約内容
一方で、今オフにヤンキースが投手陣の補強を行う際、留意しておくべき点があると『call to the pen.com』のグレッグ・ゴールドスティン記者は指摘する。
Masahiro Tanaka is the New York Yankees bonafide ace entering the 2017 season,
but there is a clause in his contract that could complicate matters for the Bronx Bombers this winter.
田中将大は、ヤンキースの真のエースとして2017年シーズンを迎えるが、田中が結んでいる契約条項が、今オフのヤンキース(の補強プラン)を複雑にする可能性がある。
これはすなわち、田中が持つオプト・アウト条項のことである。
田中は2017年シーズン終了後、入団時に結んだ7年1億5500万ドル(2014~2020年)のうち、最後の3年6700万ドル(2018~2020年)の契約を、自らが破棄する権利を有している。このオプト・アウトは大型契約を結ぶ際に盛り込まれることが多く、近年のトレンドとも言える契約条項だ。
同記者がTanaka is not guaranteed to stay in New York long-term even though his contract runs through 2020.(田中との契約は2020年まで続くが、ニューヨークに留まる保証はない)と報じているように、田中が2017年シーズン終了後に、ヤンキースを去る可能性があることも、頭の片隅に入れておかなければならないのだ。
田中のオプト・アウト行使を留意しつつ、今オフの補強プランを組み立てねばならないヤンキース。とは言え、同記事内でthe starting rotation is the biggest question mark for 2017(2017年の先発ローテーションは大きな疑問符が付く)と記者が懸念しているように、何らかのテコ入れは必要不可欠だ。
名門球団のGMであるブライアン・キャッシュマンは、頭の痛いオフを過ごすことになりそうだ。
出典:A Projected New York Yankees Rotation for 2017 By:Eric Schaal
call to the pen.com Tanaka’s Opt-Out Looms Over this Offseason By:Greg Goldstein