【MLB】青木宣親の出場試合数は25歳の若手右打者次第? 米メディア「第4の外野手の立場変わらず」
再びノンテンダーFAとなる可能性があった青木宣親は、期限ギリギリで契約合意に達した。地元紙では第4の外野手という評価は変わらないものの、チームの状況次第ではレギュラー級の出場数が見込めるとも予測する。
2016/12/04
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アストロズにはいなかった巧打者タイプ
アストロズは、青木のコンタクト率、出塁率の高さ、三振率の低さ、打率が安定している点を評価し、獲得を決めた。
今季のアストロズは、MLB全体でワースト4位の三振数を記録しており、青木のように選球眼に優れ、三振の少ない左打者は、チームの弱点を補うために効果的であると、加入のメリットを挙げている。
記事では、こう青木を評している。
“Aoki, who will play all of next season at age 35, is considered a below-average defender but a slightly above league average hitter. He has batted between .283 and .288 in each of his five major league seasons but is not a power threat; singles account for 76 percent of his hits. “
「青木は来年シーズンを35歳で迎えることになる。彼は平均以下の守備力ではあるが、リーグ平均を多少上回るバッターである。彼は.283~.288の打率をMLB5年間のシーズンで残してきた。しかし、パワーについては期待できない。彼はヒットのうち76%が単打となっている」
典型的な単打を並べるアベレージヒッターであり、長打は期待できないと評されている。しかし、今季チームにいなかった選球眼の良い巧打者として、自らの役割を果たしたいところだ。
なお青木は、ジョージ・スプリンガー、ジョシュ・レディック、ジェイク・マリスニックに次ぐ4番目の外野手として25人のロースター枠に入ると見られている。
スプリンガーとレディックでセンターとライトを争うため、青木は右投手限定の場合、レフトで出場する可能性が高いと予測されている。
そのレフトには守備力に定評のあるマリスニックが候補の一人となる。
左投手が登板している場合はもちろん、守備固めとしての出場も見込まれている。さらに、25歳とまだ若く、チームが出場機会を多く与える可能性がある。
したがって、チーム状況や対戦投手の利き腕に応じて青木の出場機会は限定的なものとなりそうだ。
一方で、マリスニックは打率が2割前半と低いため、彼の状態によっては、打撃の良いベテランの青木が多くの試合に出場することもあり得るだろう。
青木やレディックの獲得で、弱点である左打者の補強に成功したアストロズ。ホセ・アルトゥーベやジョージ・スプリンガーら破壊力抜群の右打者たちと共に隙のない打線を構築し、チームの勝利に貢献することは出来るのだろうか。
<出典>
Astros avoid arbitration with Nori Aoki, agree to one-year deal by Jake Kaplanin chron.com on Nov.30