【MLB】ヤンキース・田中将大登板時に一番援護した打者。新正捕手との相性も良好?
来季、ヤンキースの田中将大が勝利を積み重ねる上で、打線の援護が不可欠だ。改めて、今年の打線の援護について、データで振り返る。
2016/12/05
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ヤンキース先発陣の中では打線の援護があった
2016年のニューヨーク・ヤンキース打線は、1試合平均4.20得点を挙げた。そのうち、田中将大が登板した31試合は平均4.87得点だった。
これはリーグで10番目に多く、シアトル・マリナーズ岩隈久志の登板試合にマリナーズ打線が記録した平均5.06得点(7位)には及ばないものの、田中のチームメイトであるマイケル・ピネダの平均4.06得点(29位)とCC.サバシアの平均3.73得点(35位/ワースト5位)を大きく上回った。
田中が投げた試合で、計20打席以上に立った打者は16人いた。このなかから、アレックス・ロドリゲスとマーク・テシェーラは引退し、カルロス・ベルトランとブライアン・マッキャンはトレードで放出された。ベルトランは8月にレンジャーズ、マッキャンは11月にアストロズへ移った。
来シーズンに田中が受ける援護を考えた時、ロドリゲスとテシェーラの不在による得点の減少は、あまり心配しなくてもよさそうだ。どちらも田中の登板試合に限らず、シーズン全体の成績も芳しくなかった。
一方、マッキャンが抜けた穴はかなり大きく見える。マッキャンは田中が投げた試合で7本塁打を打っていて、これはどの打者よりも多かった。
ただ、代わって正捕手となるゲーリー・サンチェスも負けていない。サンチェスは田中の登板試合で、打数はマッキャンの半分以下ながら、半分以上の4本塁打を放った。さらに、シーズン全体では、こちらも打数はマッキャンの半分以下で、本塁打は同数の20本を記録した。新人王は逃したが、このパワーは来シーズンも期待していいだろう。