【MLB】イチローの影響はマーリンズのみにとどまらず。パイレーツ若手選手「長きに渡ってプレーすることの大切さを知った」
マーリンズの選手だけでもなく、相手チームの選手にとっても良いお手本となっているイチロー。パイレーツで今季メジャーデビューしたベルもイチローの姿を見て、長きに渡ってプレーする大切さを知ったという。
2016/12/28
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イチローから学んだこと
メジャー野手最年長イチローのプレーはそれを見るチームメイト、ファンだけでなく、相手選手にも大きな影響を与えてきた。ピッツバーグ・パイレーツのトッププロスペクトであるジョシュ・ベルもそんな1人だ。
ピッツバーグの地元メディア『Pittsburgh Post-Gazette』によれば、ベルは今シーズンイチローと対戦した際に、「健康と長きに渡ってプレーすることの大切さを思い知った」という。
In the minors, Bell recalled recently, “I thought to myself, ‘Gotta get to the big leagues, gotta get to the big leagues, gotta get to the big leagues. That’s the light at the end of the tunnel.’ Then you get there and you realize you’re just getting out of the starting blocks. … [I’m] focusing on my body and not how hard I can swing a bat. Trying to focus on the complete package.”
ベルはマイナーにいた頃を「『絶対メジャーリーグに上がるんだ。そこがトンネルのゴールだ』と毎日そればかり考えていた」と振り返る。「しかしメジャーに上がった時、そこがスタートなんだと理解した。いかに強くバットを振るかだけでなく、自分の身体のことを考えるようになった。コンプリートパッケージ(走攻守三拍子そろった選手)になれるようにと心がけるようになったんだ」
ベルがメジャーのベンチから初めてイチローのプレーを見ることになったのは、8月19日~21日にピッツバーグで行われた3連戦。イチローは初戦に途中出場で犠打を記録。2戦目には、4回にライトへ二塁打を放ち、次打者のホームランで決勝点のホームを踏んだ。3戦目こそ3打数無安打に終わったものの、3連戦で走攻守にキレを見せた。
7月にメジャーデビューし、メジャー2戦目には、代打満塁弾の鮮烈デビューを飾ったベル。しかしチーム事情から一度降格となっていたため、この3連戦が自身5試合目の出場。マーリンズ戦の少し前に24歳の誕生日を迎えたばかりだった。メジャーに上がりたてと言ってもいい若者にとって、42歳になっても走攻守に躍動するイチローの姿は非常に印象的だったに違いない。