【MLB】大谷、17年オフメジャー移籍ならヤンキース有利? 「思わぬ幸運の訪れ。迷わず獲得すべき」
先日北海道日本ハムから、早ければ来季ポスティング・システムによるMLB移籍を容認された大谷翔平。しかし、MLBの労使協定の改定によって、今後の決断に影響を及ぼしかねない。
2016/12/10
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労使協定はMLB移籍を遠ざける
先日、日本ハムから来季オフのポスティング移籍を容認された大谷翔平。
しかし、先日MLBの労使協定が改定されたため、2019年オフまでは大型契約が事実上不可能となった。
ドラフト対象外の外国人選手に対して、年俸制限の対象年齢が23歳未満から25歳未満に上がり、契約金も最高で1000万ドル(約11億4000万円)、さらにマイナー契約に制限される(編集部注:1年目からのメジャー昇格は可能)。来季23歳になる大谷も対象となり、制限がなくなるのは早ければ2020年シーズンからということになる。
投手としてのみならず、打者としての評価も高まってきているだけに、今回の労使協定改定によって契約金と契約内容に制限されるが、アメリカでは来オフのMLB移籍を期待する声は高い。
ニューヨークの地元紙『River Ave Blues』のマイク・アキサ記者は、改定された労使協定について以下のように言及している。
“The new Collective Bargaining Agreement means Otani will be subject to the international spending cap, severely limiting his earning potential. Hard to believe MLB and the MLBPA created a system that incentivizes a great player to stay away from the league, but here we are.”
新しい労使協定が、契約金そして大谷の年棒を大幅に制限させることを意味する。MLB、そしてMLBPAがこのような素晴らしい選手に対して、MLBから離れていく動機を与えてしまうシステムを作り出したことは信じ難いが、それはもう決まったことである。
若手の芽を摘むような今回の改定に批判的な意見であるが、ドラフト外の外国人選手に巨額の投資をしている現状から、このような判断に至っている。