【MLB】大谷、17年オフメジャー移籍ならヤンキース有利? 「思わぬ幸運の訪れ。迷わず獲得すべき」
先日北海道日本ハムから、早ければ来季ポスティング・システムによるMLB移籍を容認された大谷翔平。しかし、MLBの労使協定の改定によって、今後の決断に影響を及ぼしかねない。
2016/12/10
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労使協定改定はヤンキースにとって有利?
記事内では、日本ハム・栗山英樹監督の「大谷にとって金銭面は大して問題なく、彼がどのようにしたく、いつ、どのようなバッターと対面したいかが大事だと思う」というコメントを紹介した上で、マイク・アキサ記者はこう見解を示す。
“Needless to say, Otani coming over next season is good news for the Yankees. He’s a potential ace who will turn 23 in July, meaning he has so many prime years ahead of him. Otani would fit right in with New York’s youth movement.”
言うまでもなく、大谷が来オフMLBに挑戦することはヤンキースにとって良いニュースである。来年7月、23歳になる彼はエースになるポテンシャルがある。これはより早く、MLBで彼が長く一流として活躍することを意味する。大谷はヤンキースの世代交代という若返りの面からも適する。
さらに今回の労使協定改定によって、以下3点がヤンキースにとって有利に働くと指摘する。
1.一部の球団はすでに契約金オーバーのペナルティにより契約金の上限がある。
今回の労使協定改定と直接的な結びつきはないが、2017年オフに大谷がMLB挑戦をするのであれば、契約金オーバーのペナルティの問題は密接にかかわる。
MLBでは、ドラフト指名権などによって3段階に契約金総額が分けられている。前2シーズン中に、そのボーダーを超えて契約金を支払うと、ペナルティが課され、一定期間契約金が上限30万ドル(約3500万円)に制限されるという決まりがある。現在、ヤンキースも含め、ドジャース、カブス、ジャイアンツなどの多くの球団がこれに該当している。しかし、ヤンキースは2017年オフにこのペナルティが解除され契約金を支払うことが可能となるため、ライバル球団が減るというのだ。
2.移籍金の支払いの経験もあり、費用の捻出も容易。
ポスティング入札で、田中、井川の獲得経験があるため、ノウハウがある。また、ヤンキースは潤沢な資金力を持っている球団である。
3.大谷の年棒がとんでもなく安くなる。
今回の改定の影響により、マイナー契約しか結ぶことができないため、年棒を抑えることができる。