【MLB】メッツのリリーフ候補の1人に、地元メディアは田澤を推薦。「復活が期待できないほど年老いてはいない」
渡米以来8年間在籍したレッドソックスからFAとなった田澤。今季は自己ワーストの成績に終わったものの、年齢も若く奪三振率は依然優秀。地元メディアはメッツの獲得候補としてその名前を挙げている。
2016/12/14
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上原がメッツに最もフィットする選手だった!?
アロルディス・チャップマン、ケンリー・ジャンセン、マーク・メランソンとストーブリーグを沸かせた3人のリリーバーの移籍先が確定。多くの球団の注目は6~8回を任せられるMR(ミドルリリーバー)に移りつつある。
ボストン・レッドソックスからFAとなった田澤純一も注目を集める1人だ。米スポーツサイト『SB Nation』では、「平均以上の奪三振能力を持つメッツの次のリリーフを探そう」と題した記事を掲載。そのうちの1人として田澤の名前を挙げた。
記事では、6人の投手の名前を挙げており、各候補に触れる前に先日シカゴ・カブスと1年450万ドルで契約を交わした上原浩治について言及。奪三振率10を上回る奪三振能力に加え、契約額も安価で済むことから、「(ニューヨーク・)メッツにもっともフィットする投手で、もしカブスと同額の契約をメッツが結べていたらエキサイティングだった」と評した。
上原の次善策としての6投手は、デービッド・カーペンター、田澤、先月の強化試合で来日したセルジオ・ロモ、日本球団の獲得候補としても名前が挙げられているロス・オーレンドルフ、ジョー・ブラントン、アンソニー・スウォーザックだ。
田澤に期待できる理由の1つとして、比較的若い年齢があるとしている。
Believe it or not, Junichi Tazawa is still just 30 years old. He struck out 9.79 per nine, and his 2.54 walks per nine was a very good rate. As has been a bit of a theme with this series so far, he had a home run issue in 2016. The walk rate was a bit high compared to his career norms, but the home run rate was much, much higher. He finished the year with a 4.17 ERA after putting up a 4.14 in 2015.
信じるか信じないかは別として田澤はちょうど30歳だ。今シーズン奪三振率9.79、与四球率2.54と優れた成績を残した。この手の(奪三振能力に優れた市場に残る)リリーバーに見られるように彼は今シーズン一発に苦しめられてきた。四球率も前年より少し悪くなったが、被本塁打率は比較にならないくらい上がっている。その結果、今シーズンの防御率を前年の4.14から4.17へと悪化させた。
現在の日本野球のシステム上、日本人投手の多くは20台後半から30前後でメジャー入りを迎える。そのためメジャーでFAを迎える場合、多くがキャリアの終盤となっている。
一方で田澤は2008年12月にフリーエージェントとしてレッドソックスと契約し2009年に23歳でメジャーデビュー、その後8年間在籍しFAを迎えたものの未だ30歳と野球選手としては最も脂の乗った時期となっている。