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【MLB】田澤純一を獲得したかったマーリンズの事情――日本出身かつ戦力に適合という条件に合致

レッドソックスからFAとなっていた田澤純一だが、マーリンズへの入団が決まった。

2016/12/17

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チームメイトだった2人はそれぞれナリーグへ

 そしてイチローに「終身雇用」ともいえる契約を提示し続けるチームは、日本市場の開拓に意欲的だ。デービッド・サムソン球団社長は今年2月に来日し、「来年はWBCがあるので難しいが、2018年には日本で公式戦を是非開催したい」とブチ上げていた。日本出身で、かつ戦力としても適合する田澤は、是が非でも獲得したい存在だった。

 また付け加えれば、上原は「先が長くないので。何よりも優勝したい。優勝できるチームを選んだ」とカブス入団の理由を説明している。より金銭面で条件が良かったオファーを他球団から受け取っていたことを示唆しており、本来の評価額は600万ドルより上だったのかもしれない。

 長くレッドソックスの勝利の方程式を担ってきた2人は、ほぼ時を同じくして移籍先が決まった。くしくも互いに初めてのナリーグに籍を移し、同額の年俸という評価のもと対峙する。地区が違うため直接対決は決して多くないが、投げ合う機会も訪れるかもしれない。

 ボストンの地元サイト『NESN.com』は「13年のプレーオフで上原浩治と田澤純一がどれだけ偉大だったか、忘れてはいけない」と題する特集記事を掲載した。長くファンに愛された名コンビは解消された。次は2人の名勝負が見られれば、これほど幸せなことはない。

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