【MLB】マーリンズと契約の田澤純一、守護神起用の可能性も。球団社長「層の厚いブルペンを組み立て、多種多様に活用」
7年間在籍したレッドソックスから、イチローの所属するマーリンズへ移籍することになった田澤。好待遇の契約を勝ち取り、中継ぎ陣の穴を埋める存在として、球団、地元の双方から期待が高まっている。
2016/12/18
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絶対的な存在が不在のブルペン陣
田澤はフォーシーム(直球)、スプリットを主な武器としながら、時折カーブとスライダーを駆使する。奪三振率は年々高くなっており通算で8.88。今季は過去最高の9.79という数値を残した。
しかし、奪三振率に反して田澤の今季成績は53試合 3勝2敗 49回2/3 54奪三振 防御率4.17となっており、直近4年間で最も悪く、安定感を欠く内容となってしまっていた。
マイアミの地元紙『Sun Sentinel』のティム・ヒーリー記者は、「防御率は確かに悪かったが、四球率と奪三振率は彼の通算成績と離れたものではない」との見解を示し、来年、成績が良化することを期待している。
マーリンズには、絶対的と言える中継ぎエースはおらず、防御率が2~3点代で安定している投手が多かった。そこに田澤が加入することで、首脳陣に多くの選択肢を提供することが出来る。今年、8回を任されていたカイル・バラクロウ、守護神として登板していたA.J.ラモス、リリーフで開花したデビッド・フェルプス、レッドソックスから共に移籍してきたブラッド・ジーグラーとのブルペン争いを制し、2013年-2014年の成績を残すことが出来れば、セットアッパーのみならず、守護神として定着することも可能だろう。
ヒル社長の目指す「出来る限り層の厚いブルペン」を構築する1人として、多くの試合に登板し、チームを勝ちに導けるような投球を見せたいところだ。
<出典>
Marlins officially add right-hander Junichi Tazawa to bullpen mix by Tim Healey in sun-sentinel.com on Dic.16