【MLB】田中将大は放出候補の一番手? 米メディア「トレードすれば、見返りはチャップマン以上」
メジャーへ移籍して初めて1年を通してプレーし、健康状態さえ万全ならエース級の成績を残せることを証明した田中将大。しかし来オフ、オプトアウトの条項を持つだけにメディアは条件次第での放出を示唆。実行されれば見返りは、昨オフのチャップマン以上になると見られている。
2016/12/21
Getty Images
来季もヤンキースは再建モードか
今オフ、5年8600万ドルの大枚をはたいてアロルディス・チャップマンをブルペンに加えたニューヨーク・ヤンキースだが、来シーズン勝負モードに出ると見る現地メディアは少ない。
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来シーズンも中盤まで不甲斐ない戦いが続けば、昨年の夏にチャップマンやアンドリュー・ミラー、カルロス・ベルトランを放出したようなファイヤーセールが起こる可能性は充分にある。『FANSIDED』は、そんなチーム状況を踏まえて「次のファイヤーセールの対象となる可能性のあるヤンキース選手」を特集。その一番手として田中将大の名前があげられている。
Frontline starters in their prime are not easy to come by, so I’d much rather see New York try and build around Tanaka for the next few years, but if they know he’s going to opt out and aren’t going to pony up the money to keep him, they might as well get what they can for him.
黄金期にあるトップクラスのスターターを持ってくることは簡単なことではない、とすればヤンキースは田中と共にこれからの数シーズンを戦っていくほうが良いと私は考える。しかしもしヤンキースが、田中がオプトアウトを使うことを知っていて、(再契約のために)大金を使う気がないのなら、田中をトレードしてより良い有望株を得たほうが良いだろう。
今シーズンの田中は31試合に先発し、防御率3.07を記録。奪三振率、与四球率も共に優秀。被本塁打率も昨年の1.5/9から1.0/9まで改善し、課題だった一発病も改善の兆しが見えた。
200イニングにこそ、あと1アウト足りなかったものの、健康であれば期待通りのピッチングを見せられることを証明したと言ってよいだろう。田中の契約には今シーズン終了後にFAになれる項目が含まれているが、もし来シーズンも好成績を残した場合、再び市場に出ればより大きな契約を得られる可能性は高い。
現在のメジャーリーグでは、エース級の先発投手は非常に価値が高い。
それだけに記事では田中の決断と金額次第ではあるが、放出するより、再建の中心として据えることを推している。一方で、「もう1枚エース級の先発投手をローテーションに加えたいと考えないコンテンダー(優勝争いをするチーム)はいないだろう」として、もし放出に至った場合、大きな見返りを得られると見ている。
It’s hard to imagine that a half-season of Tanaka would net the Yankees less than a half-season of Aroldis Chapman last year, so one top 20 prospect, another top 100 guy, plus secondary pieces seems like a good starting point. It seems like a good opportunity for the front office to finally find the long-term rotation building block they’ve been looking for.
田中の半年を差し出すことで得られる見返りが、チャップマンの半年のそれを下回ることは考えづらい。トップ20クラスのプロスペクト1人とトップ100クラスを1人、さらに数人の有望株というのが田中獲得の最低ラインとなるはずだ。これは長期に渡ってローテーションを任せられる人材を探してきたフロントにとっては良い機会となるだろう。