【MLB】2017年オフの去就は? 田中将大の残留はローリスクな選択
来季オフの移籍が噂されている田中将大。今季の活躍で市場価値が上がり、もしも契約破棄をすれば来季オフの目玉に。来季の活躍次第では、今以上の大型契約を手に入れることも、現状維持でヤンキースに残留することも可能であり、ますます状況が読めなくなってきている。
2016/12/25
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田中にとって、契約破棄はマイナスか
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が、来季オフにオプトアウトを行使して契約を破棄せず、契約満了までヤンキースに所属する可能性が出てきた。
しかし、現在の契約を破棄して新しい大型契約を他球団と結ぶ可能性もあり、ヤンキースにとって予断を許さない状況となっている。
今シーズン、田中はMLB移籍後初めて、大きな離脱をすることなくフルシーズンを戦い抜いた。田中の今季成績は31登板 14勝4敗 199回2/3 165奪三振 36与四球 防御率 3.07となっており、ケガなく過ごすことが出来れば、エース級の投球が期待できることが分かった。今シーズン、田中の市場価値が上がったといっても過言ではないだろう。
来オフの去就が不透明である中、米サイト『SNY.tv』では、”ヤンキースは田中と契約延長について話し合うべきか?”というタイトルで特集を組んだ。
Tanaka has been the Yankees’ best starter over the last three seasons, most recently putting together his finest full-year effort, in which he put to rest chatter that he was not a bonafide ace. If the Yankees lose Tanaka to free agency, they run the risk of entering the 2018 season without a tested frontline starter, let alone an ace.
田中は過去3年間、ヤンキースで最も良い先発投手であったが、フルシーズンを万全な状態で戦うためには、彼に時折休養を与える必要があった。その意味では、彼は真のエースではなかった。だが、もしヤンキースがFAで田中を失ったら、2018年シーズン、ヤンキースはエースをはじめとする、第一線で活躍する先発投手の試験をすることなくシーズンに臨むことになるという危険を冒すことになるだろう。
去年、一昨年は、10勝以上を挙げながらも、離脱していた時期も多く、先発の軸としての働きは見せられなかった。しかし、今シーズンは大きな離脱もなくローテーションを守り抜き、エースとして活躍した。
同記事では、来シーズンに再び離脱を繰り返すようであれば、契約を破棄せずに満期までヤンキースに所属したほうが、市場価値を高くできる可能性もあり、良いであろうとも述べている。
今季先発2番手であったC.C.サバシアも2017年オフでFAとなり、その他の先発投手もあまり活躍出来ていない。また、2017年オフのFA市場で田中以上の先発投手を補強できる可能性も低いため「ヤンキースは田中を引き留めるべき」と提言している。