【MLB】イチロー200本安打達成回数は1位、3000本安打達成者30人内での立ち位置
セイバー系サイトの『ハードボール・タイムズ』は、3000本安打達成の30人を、達成時の年齢やそこまでに要した期間など計13の指標でランク付けした。イチローは項目ごとに上位や下位に大きく振れており興味深い。
2016/12/27
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21世紀デビューした選手で初の3000本安打達成
マイアミ・マーリンズのイチローは、今年8月史上30人目の通算3000本安打を達成した。この記録は、しばしば「野球殿堂へのパスポート」と称される。確かにそうだ。30人の達成者の内、殿堂入りしていないのは、まだ現役または引退後5年が経過しておらず資格を有していないイチロー、デレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス以外では、薬物検査陽性反応での処分歴があるラファエル・パルメイロと野球賭博に関わり永久追放となったピート・ローズだけだからだ(Aロッドは薬物違反組なので5年を経ても無理だろうが)。
セイバー系サイトの『ハードボール・タイムズ』は、この30人のエリートを、達成時の年齢やそこまでに要した期間、出塁率、長打率、本塁打数など計13の指標でランク付けを行った記事を掲載した。イチローは、カテゴリーによって上位や下位に大きくレーティングが振れており興味深い。
彼は現在3030本で歴代25位。仮に今季と同数の95本を2017年に加えると3125本となり、トニー・グウィンの3141本に次ぐ20位となる。
達成日の順番では、当然イチローの2016年8月7日が最新で30番目なのだが、最も古いのはキャップ・アンソンの1897年7月18日で119年もの隔たりがある。メジャー初打席でも、最も古いのはアンソンの1876年5月6日で、30番目がイチローの2001年4月2日だ。この試合を衛星放送でライブ観戦し、今でも鮮明に記憶している日本のファンは多いだろう。ちなみに、イチローは21世紀にデビューした選手として初の3000本安打達成者だ。
達成時点での年齢では、42歳のイチローは29位だ。最年長の30位はアンソンの45歳だが、19世紀は年間試合数が少なく、一塁に歩くボール数が異なるなどのルールの違いがあるので例外視しても良いかもしれない。
達成までに要した期間では、デビューの遅いイチローの15年4カ月5日が最短かと思いきや、そうではない。ピート・ローズは15年27日と上を行っている。ちなみに3位はタイ・カッブで15年11カ月20日だ。