【MLB】マリナーズ岩隈、“投手指標”クリアでチームの信頼獲得。36歳の今季も先発2番手へ
シアトル・マリナーズの岩隈久志が今季も先発2番手としてローテーション入りすることが濃厚だ。36歳という高齢のみが懸念されているが、イニング数、指標等は依然優秀で活躍が期待されている。
2017/01/17
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シアトル・マリナーズの岩隈久志は、36歳となる今季も先発2番手としてローテーション入りすることが濃厚だ。
昨季はチームトップの199回を投げ、フェリックス・ヘルナンデスの離脱中は事実上のエースとして活躍した。今季で36歳という高齢のみが懸念されているが、ローテーションの中心として機能することが期待されている。
米サイト「Beyond the Box Score」では現地14日付で、cFIPというセイバーメトリクスの指標を用いて今季のマリナーズの先発候補を分析している。
記事では、cFIPは最も成績を予測しやすい有用な投球指標としている。
cFIPは、被本塁打、与四球、奪三振等を筆頭に、野手、審判、球場等の要素も盛り込んだ投手の総合指標である。95~105が平均とされ、70以下が非常に優秀、130以上は最悪という評価となる。
70以下の選手は、アロルディス・チャップマン(36)、クレイトン・カーショウ(57)などが該当し、130以上の選手には前福岡ソフトバンクホークスのブラッド・ペニー(130)が該当している。
以下は、記事で紹介されている今季のマリナーズの先発候補の昨季の勝敗数、イニング数、cFIPである。
フェリックス・ヘルナンデス 11勝8敗 153回1/3 cFIP 101
岩隈久志 16勝12敗199回cFIP 102
ジェームズ・パクストン 6勝7敗 121回cFIP 79
ヨバニ・ガヤルド 6勝8敗 118回cFIP 122
ドルー・スマイリー 7勝12敗175回1/3cFIP 108
移籍してきたヨバニ・ガヤルド、ドルー・スマイリーを含めても、岩隈のイニング数、勝利数はチームトップである。しかし、cFIPはジェームズ・パクストンの方が優秀であり、成績を伸ばす可能性が高い。また、エースのヘルナンデスも昨季は不調にも関わらず、平均のcFIPを記録しているため、調子が戻れば成績が向上する可能性は大いにある。
実績豊富で、cFIPも平均値を記録する岩隈は計算の立つ先発投手といっても過言ではなく、今季もヘルナンデスに続く2番手として開幕を迎えることになるだろう。
昨季は惜しいところでポストシーズン進出を逃しただけに、今季は奮起したいところである。