【MLB】ダルビッシュも続くか。“剛球の証100マイル”、3年間で3倍増
2017/01/22
MLBのデータ分析サイトの『ベースボール・サヴァーント』によると、2016年シーズンで投げられた100マイル(約161キロ)以上の球速の球は計1419球となっており、2015年の912球、2014年の562球、2013年の465球と3年間でおよそ3倍の数となっている。
2016年の100マイル超えの投球数の圧倒的な増加の要因は何だろうか。大きな要因はアトランタ・ブレーブスで2016年にデビューした、マウリシオ・カブレラによるものであると分析することができる。彼は昨シーズンに投げた全投球数644球のうち344球が100マイル超えと、全投球数におけるおよそ53%が100マイルを超える投球であった。ちなみにニューヨーク・ヤンキースのアロルディス・チャップマンは972球のうち538球が100マイル超えと2人合わせて2016年シーズンの60%の100マイル以上の球を投げている。
また、MLBが公開している『スタットキャスト』のデータによると、昨年投げられた最速の球の上位50球のうち49球がチャップマンによる投球であり、公式サイトにはチャップマンフィルターと呼ばれるチャップマンの投球を取り除いたランキングを見ることができる。(ちなみにフィルターを適用しても上位50球のうち、49球はカブレラによるものである。)
また、日本人選手に目を向けると、2016年シーズンに100マイル超えの球を投げた投手はいないが、ダルビッシュ有が最も近い99マイル(約159キロ)を6月3日のシアトル・マリナーズ戦で投げている。彼自身、98マイル(約158キロ)を超えるストレートもシーズンで22球投げている。年々進化するダルビッシュが日本人投手として、100マイルをMLBで投げる日は近いかもしれない。