【MLB】16歳のサムライに熱視線。WBC予選、日本式投球術で剛球連発!
2017/01/21
16歳のブラジル人投手のエリック・パルディーニョにMLB各球団からの注目が集まっているとMLB公式サイトが現地12日付で伝えている。彼は15歳で2016年のWBC予選ラウンドのブラジル対パキスタン戦に登板し、90マイル(約144キロ)超えのストレートを連発した実績を持つ。
記事によると、バストスと呼ばれるブラジルの街で育ったパルディーニョは身長178cm、体重が75kgで父親がブラジル人、母親の両親が日本人の日系3世である。8歳で野球を始め、12歳でブラジルにあるヤクルト野球アカデミーに入り、3年間日本式の投球術を学んだ。その地で広島東洋カープ、東北楽天ゴールデンイーグルスで中継ぎとして活躍をした現アカデミーの投手コーチの玉木重雄氏と出会い、今日のパルディーニョを育てたという。
パルディーニョは自身の未来について、「他のブラジル人野球選手のためにドアを開けることを誇りに思います」と語る。また、ブラジル人の野球選手に関しては「ブラジルには多くの才能を持った選手がいる」と答えた。
サッカーの国として知られているブラジルであるが、近年では野球選手も輩出している。NPBでも現東京ヤクルトスワローズ2軍打撃コーチの松元ユウイチ氏をはじめ、カープでリーグ優勝に貢献したオスカル、楽天のルシアノ・フェルナンドなどが有名である。
ブラジル代表はWBCの本戦には出場することは叶わなかったが、無限の可能性を秘めた日本ともゆかりのあるパルディーニョの将来が楽しみである。彼がMLBの舞台で活躍する日も近いかもしれない。
出典:Pardinho, 16, emerging as Brazil’s face of the game