【MLB】ダルビッシュ、父が米入国できず? 移民選手多数…球界にも広がるトランプ政権の懸念
2017/01/30
アメリカのドナルド・トランプ大統領による入国規制が、MLB界にも影響を及ぼす可能性が出てきている。幸いなことに、現在MLBに所属する選手で、今回の入国規制に直接該当する選手はいなかったが、様々な国籍の選手が活躍しているだけに、不安の声が上がる。
そんななか、テキサス州の地元紙『スポーツ・デイ』では28日付で、今回の入国規制が『ダルビッシュ有投手の父である、ダルビッシュ・セファート・ファルサさんが春先に息子の投球を見ることを不可能にした』との記事を報じている。ファルサさんはイラン人であり、今回の入国規制に該当することになる。
レンジャーズ球団も公式に、今回の大統領令がダルビッシュ本人に直接影響があるか確認するつもりであるとしており、ダルビッシュは「父がアメリカに来る予定があるかも分からないし、今は特にコメントすることもない」としている。
日本では、22歳まで二重国籍を保持することが可能である。日本人とイラン人のハーフであるダルビッシュは2008年の北京五輪出場の際に日本国籍を選択しており、今回の大統領令が直接影響するとは考えにくいとされている。
また、レンジャーズは5月26~28日にトロント遠征が予定されている。トロント・ブルージェイズはカナダ・トロントに所在する球団であり、アメリカのチームが遠征する際には、当然、出入国の手続きが必要となる。そのため、規制の対象が拡大すると、再入国が不可能になる選手が出てくる可能性が出てきている。
MLBにはドミニカ、ベネズエラ、キューバ、メキシコ等を筆頭に、多くの国の選手が在籍している。現在、選手に直接影響は出ていないが、既に家族に影響が出ている選手がいるということもあり、今後を懸念する声が広まっている。