【MLB】イチロー所属のマーリンズ、田澤ら大補強で総年俸1億ドル超。地元で期待高まるが…
2017/01/31
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田澤純一投手、イチロー外野手の所属する、マイアミ・マーリンズの年棒総額が1億ドル(約113億円)を突破したと報じられている。これは、1993年の球団設立以来2度目のことで、地元でも驚きと感嘆の声が上がっている。
米サイト『SBネーション』では、30日付でこの球団史上2度目の出来事について特集を組んでいる。
記事では、特に投手陣の補強を大きく取り上げている。昨季、マーリンズは若きエースであったホセ・フェルナンデス投手の死去もあり、投手陣の補強が急務となっており、今オフ最大の契約として、カンザスシティ・ロイヤルズからエディンソン・ボルケスの獲得が上げられている。2年総額2200万ドルと、マーリンズでは多少大きい契約となっている。
ボルケスは通算89勝の右腕投手であり、昨年こそ成績を落としたが、2年前には200回1/3を投げ、防御率3.55で13勝を挙げ、ロイヤルズのプレーオフ進出に貢献した。昨季不調であったチェン・ウェイン、2番手であったトム・コーラー、そしてボルケスの復調が、先発陣再建のカギとなりそうだ。
また、ボストン・レッドソックスから補強した田澤とブラッド・ジーグラー投手の補強も注目されている。マーリンズのブルペン陣は、守護神であるA.J.ラモスを筆頭に安定した内容であった。そこに、レッドソックスのブルペンを支えていた2人が加入したことで更に層が厚くなり、非常に強力なブルペン陣を構築することになる。
打撃陣は、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチを筆頭に粒ぞろいであり、今年も活躍が期待されている。投手陣が改善されればプレーオフ進出、また14年ぶりのワールドシリーズ進出も見えてくるだろう。
今オフの補強はマーリンズの本気度が窺えるだけに期待が高まるが、マーリンズのオーナー、ジェフリー・ローリア氏は過去に主力選手を一気に放出する「ファイヤーセール」を敢行し、総年棒を1500万ドル(約17億円)まで削減して大きな批判を集めた人物でもある。