【MLB】野球転向のNFLスターは「10年間で最低の選手?」。専門家酷評でメジャー昇格は困難か
2017/01/31
アメリカン・フットボールのスターとして人気を集めたティム・ティーボウが、昨年から野球に転向してMLBに挑戦している。
そんなティーボウに対して、米メディア『ESPN』のMLBライターであるキース・ロウ氏は「アリゾナの秋のリーグを10年間見た中で最もひどい選手。二度と野球をやらないと言うべきだ」と30日付のインタビューで酷評した。
ティーボウはアメリカン・フットボールの名門のフロリダ大学でクォーターバックとしてプレーし、2年次には大学フットボールで最も活躍した選手に贈られるハイズマン賞を獲得。2回の全米優勝の実績を持ち、NFLのデンバー・ブロンコスに入団した。
2011年には1勝4敗でスタートしたチームを奇跡的な活躍でプレーオフに導き、「ティーボウイング」と呼ばれるタッチダウンを決めた後の彼のポーズは全米で社会現象となったが、その後はチームを転々とし、2015年以降はプレイヤーとしては引退状態にあった。
しかし、2016年8月に突如、野球に転向しMLBを目指すと発表。高校以来、野球はプレーしていなかったものの、自らトライアウトを開きスカウトに身体能力を披露。ニューヨーク・メッツとのマイナー契約を獲得した。
そして、野球選手としての最初の試合の最初の打席でホームランを放ち、スター性を披露するなど話題性十分で、アリゾナの秋の教育リーグに派遣されたが、打率.194しか残せず、62打数で20三振を喫するなど散々な成績を残したところである。
ちなみに、ロウがティーボウに言及するのはこれが初めてではない。10月には、「教育リーグではなく、アリゾナの高校生のリーグでプレーした方がいいだろう」と評した。長年、多くの数の有望株を見てきたプロの目線から見ると、ティーボウは全くMLBのレベルに達していないとのことである。
とはいえ、ティム・ティーボウである。2011年のように、奇跡的な活躍を野球界でも残すかもしれない。2017年シーズンも彼の一挙手一投足に注目である。