昨季ナ・リーグ本塁打王、日本球界入りに消極的? MLBでのプレー続行を希望
2017/02/03
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ナショナルリーグ本塁打王のクリス・カーター外野手の日本移籍の噂は、どうやら立ち消えになりそうだ。
昨季はミルウォーキー・ブリュワーズに所属し、41本を放ったものの、打率.222、206三振、644打席で76四球と、本塁打以外では安定感を欠く内容であった。また、守備走塁にも難があり、長打力以外はマイナスとなるポイントが多い。
長打力は非常に魅力だが、その長所を打ち消すほど粗が目立つ選手であり、非常に計算しにくい選手である。そのため、ブリュワーズを構想外になったと見られており、移籍先も確定していないという状況を招いている。
昨季、本塁打王ということもあり、FAとなったカーターの動向は注目されていた。そして、1月31日付で米FOXスポーツが日本移籍の可能性を示唆したことから、日本でもカーターの動向は注目を浴びることとなった。
しかし、この日本移籍の噂についてESPNのジム・ボウデン氏は2日、自身のツイッターで、「昨年のナ・リーグ本塁打王、クリス・カーターは昨晩、日本球界よりもMLBでのプレーを希望していることを明言した」というコメントを掲載した。カーターは可能な限りMLBでのプレーを希望しており、噂となっていた日本移籍の可能性は低くなった。
現在、マイアミ・マーリンズ、タンパベイ・レイズ、テキサス・レンジャーズが興味を示していると見られており、シーズン開幕までに所属先が決まる可能性は十分ある。
ただ、MLB球団との契約がまとまらなかった場合には現役続行の手段の一つとして、希望はしていないがNPBの球団と契約する可能性もある。MLB本塁打王の日本上陸となれば大きな話題を呼ぶことは間違いないが、本人のモチベーションに大きな不安が残るだろう。