ヤンキース、エース田中を筆頭にチーム再建へ。若手有望株集結で育成と結果の両立目指す【MLBチーム分析・キャンプ編】
2017/02/16
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昨季は地区4位に沈んだ名門、ニューヨーク・ヤンキース。しかし、多数の主力選手を放出した見返りに若手有望株を獲得し、チームの若返りに成功した。
打線の主力であったカルロス・ベルトラン外野手、先発は8月までに7勝を上げていたイバン・ノバ投手、ブルペン陣ではアンドリュー・ミラー投手、アロルディス・チャップマン投手(シーズン後にFAとなり再契約)らがチームを去り、マーク・テシェイラ内野手、昨季は主に指名打者として出場したアレックス・ロドリゲスといったベテランが引退した。
そのため、今季は若手選手が中心となる育成のシーズンとなりそうだ。
先発陣は、田中将大投手、C.C.サバシア投手、マイケル・ピネダ投手を筆頭に、ルイス・セベリーノ投手、チャド・グリーン投手といった若手の台頭が期待される。
ブルペン陣は、アロルディス・チャップマン投手、デリン・ベタンセス投手の2人が中心となり、昨季メジャーデビューを果たしたリチャード・ブレイアー投手などの若手が脇を固めることになりそうだ。また、ジョー・ジラルディ監督は田中を開幕投手に据えることを明言している。
野手陣は、ゲーリー・サンチェス捕手、タイラー・オースティン内野手、ホルヘ・マテオ内野手、アーロン・ジャッジ外野手など、今シーズンの飛躍が期待される伸び盛りの若手選手が多くなっている。
また、招待選手にもジャスタス・シェフィールド投手、チェ・ジマン内野手、クリント・フレンジャー外野手などの有望株が多数集結しており、今回のスプリング・トレーニングでは、若手間の熾烈な競争が予想される。
そして、先日獲得が発表されたナ・リーグ本塁打王のクリス・カーター内野手も、今季公式戦のベンチ入りするための25人枠を争うことになると見られている。