イチローにマーリンズはベストな選択か? 狙うべきは4番手として最も出場機会が多い球団【豊浦彰太郎のMLB on the Web】
数日のうちに、イチローがマーリンズとの契約に合意するかもしれない。球団選択の基準は、4番手として最大の出場機会が得られることだ。レギュラー確約のオファーを待つのは現実的ではない。
2015/01/20
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マーリンズの外野手事情
イチローが契約先を選択するに当たり、出場機会を優先するという考え方は間違っていない。しかし、それはレギュラーを確約してくれる球団が現れるのを待つということではなく、4番手として最もチャンスがありそうな球団を探すという戦略であるべきだった(そうしていたのかもしれない)。残念ながら、OPSが3年連続で6割台の41歳にレギュラーの座がオファーされることはあり得ない。イチローの人気が飛びぬけている日本国内ではこのことに触れるメディアはほとんどないが、これは現実だ。
もっとも、積極的にマーリンズを選ぶ理由もある。
マーリンズは前述の外野手3人衆に加え、ホゼ・フェルナンデス投手(2013年の新人王)ら若きスターを抱えている。今後、彼らが全盛期を迎えることにより、プレーオフに進出する可能性は十分だ。マーリンズは過去何度も主力選手の「ファイヤセール」を展開した前科がある。13年契約を締結済のスタントンを除く彼らは、この先数年の間に年俸調停権を得るためサラリーが高騰する可能性も大だ。そうなると、過去の歴史が示す通り彼らのうち何人か(全員?)は放出せざるを得ない。
逆に言えば、この1~2年にマーリンズは勝負を賭けるはずだ。無数の栄光に包まれながらもまだ実現していないイチローのワールドシリーズ出場の夢が、南フロリダで叶う可能性はある。
出典: “Marlins open to two-year deal with Ichiro”@ MLB.com by Joe Frisaro in Jan. 15th 2015