Dバックス、“最も魅力的な招待選手”中後悠平は初昇格なるか。先発陣復活なら地区V争いも【MLBチーム分析・キャンプ編】
2017/02/17
ベースボールチャンネル編集部
2016年シーズンはナショナル・リーグ西地区で最下位のサンディエゴ・パドレスと1ゲーム差で4位に踏みとどまったアリゾナ・ダイヤモンドバックス。開幕前に超高額でロサンゼルス・ドジャースから獲得したザック・グレインキー投手、アトランタ・ブレーブスから獲得したシェルビー・ミラー投手がまさかの絶不調で投壊した結果、大方の予想を覆す借金24でシーズンを終了した。
先発陣はシアトル・マリナーズからタイワン・ウォーカーを補強。特に放出などはなく、昨季のローテーションにウォーカーが加わることとなった。抑えには通算261セーブのベテラン右腕フェルナンド・ロドニー投手を獲得。昨季途中でボストン・レッドソックスに移籍したブラッド・ジーグラー投手の穴埋めといった形だ。
野手陣は若い選手で構成される予想である。現在40人枠に入っている選手の中で、シーズン開幕時に30歳を超えている選手はクリス・アイアネッタ捕手、ジェフ・マシス捕手とダニエル・デスカルソ内野手だけである。
選手の入れ替えも少なく、昨季200本安打を記録し大ブレークしたジーン・セグーラ内野手をウォーカーとのトレードで放出した以外には、特に大きな動きはなかった。主砲で1塁手のポール・ゴールドシュミットは今季もチームを引っ張ることとなるだろう。
招待選手では、元千葉ロッテマリーンズの変則左腕の中後悠平投手がマイナー契約からMLBの舞台を狙う。米サイト『CBSスポーツ』が選ぶ「各球団の最も魅力的な招待選手」にも選出された中後は、しっかりと結果を残してロースター入りを勝ち取りたいところだ。
また、2012年から2016年にかけての5シーズンで毎年100試合以上に出場しているグレガー・ブランコ外野手は招待選手の中のビッグネームの1人だ。ジェイソン・プライディは昨シーズンには広島東洋カープに在籍していた外野手である。日本では1度も1軍昇格を果たせなかったが、MLBでも厳しい立場からのスタートとなる。
大方の予想を覆して昨シーズンは下位に沈んだダイヤモンドバックスであるが、野手が若手主体のチームであることから爆発力も感じられる。先発陣が本来の成績を取り戻せるようになれば、地区優勝争いにも絡むことは可能だろう。