【MLB】ドジャース・柳賢振、回復順調で開幕ローテも視野。復活の1年となるか?
2017/02/20
ロサンゼルス・ドジャースの柳賢振投手の復活が期待されている。柳は韓国球界を経てMLBに挑戦した初めての選手であり、チェンジアップを主な武器とする韓国を代表する左腕投手だ。2013年、2014年は14勝をあげ、クレイトン・カーショウ投手、ザック・グレインキー投手(現・アリゾナ・ダイヤモンドバックス)らと共に強力先発陣を構成していた。
しかし、2015年には肩関節唇損傷でシーズン全休となった。NPBでは福岡ソフトバンクホークスの斉藤和巳氏、北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手も同様のケガに悩まされている。1年の全休を経て、昨季はMLB復帰を果たすも、肩以外にも故障が相次ぎ1登板に終わった。
昨年の9月には肘の故障で手術も受けているなどケガに悩まされた柳だが、今回のスプリング・トレーニングでは体の異常も見当たらず、ブルペン入りも果たし、開幕ローテーション入りも視野に調整を続けている。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」では、柳の復活を期待した特集を組んでいる。記事では、柳のコメントを以下のように報じている。
「ピッチャーとして、開幕ローテーションに入りたい。そして私はそのために準備をしてきた。この調子でいければ、再び信用を得ることも出来るだろう」
2年間で1登板と不本意な結果となっているだけに、柳の今年にかける想いは強い。また、地元・ロサンゼルスではデビューから2年連続で14勝をあげた左腕への期待度は高い。現段階ではカーショウ、リッチ・ヒル投手、前田健太投手以外のローテーション投手は決まっていないため、柳が復活すれば4番手まで実績のある投手で固めることができる。
しかし、同記事ではケガの影響による球速低下を懸念している。柳の平均球速は140キロ中盤をマークしていたが、昨季の登板時は130キロ台に伸び悩んだ。故障明けの現在、どの程度当時の姿を取り戻しているかは未知数であると評されているが、実績があるだけに復活を期待する声は大きい。
ケガさえなければ、コンスタントに試合を作る能力はあるため、チームにとって大きな戦力となることは間違いない柳。開幕ローテーション争いを制し、本来の姿を取り戻すことは出来るだろうか。