【MLB】イチロー、選手と衝突で“衝撃”の負傷。「殿堂入り」級の珍事?に同僚は記念撮影も
2017/02/22
Getty Images
マイアミ・マーリンズのイチロー外野手は、守備練習中に招待選手であるブランドン・バーンズ外野手と衝突し、右ひざと腰を負傷した。イチローの負傷は、MLB移籍後の16年間のキャリアを見ても極めて珍しいことであり、全米で広く報じられている。
イチローがDL(故障者リスト)入りしたのは、シアトル・マリナーズ時代の2009年に、WBC後の極度の疲労による出血性の潰瘍で離脱した時だけだ。現地でも非常にケガに強い選手という認識だけに、衝撃を与えている。
今回の一件は、地元紙「マイアミ・ヘラルド」でも大きく取り上げられている。当初は練習を続行するつもりだったようだが、患部の状態が心配されたため練習を切り上げたようだ。また、衝突したバーンズも同様に練習を切り上げ、トレーナールームへ向かった。
記事では、イチローのコメントを以下のように報じている。
「僕にとってトレーナールームに行くのは初めてで、いつもと違う気分だった。僕がトレーナールームに行くときはバンドエイドを貰う時ぐらいだったから、今までで1番長い時間トレーナールームにいたことになるね。」
また、スプリング・トレーニングではこのような交錯をしたことがないとも述べている。明日以降の練習は様子を見ながらということになりそうだが、多少のペースダウンは避けられないだろう。
一方、同記事ではチームメイトの驚いた様子も報じられている。トレーナールームにイチローがいるという極めて珍しい事態に対し、一部のチームメイトはトレーナールームで一緒に写真を撮ったり、イチローの患部を確認する時に使用した手袋が保存されている。
同僚である三塁レギュラーのマーティン・プラド内野手曰く、治療に使った蒸気を出す機器も保存されていると話しており、以下のようなジョークも残している。
「今回の件に関わったものは全部クーパーズタウン(野球殿堂がある街)に行くことになるよ」
そして、衝突した同僚へのフォローも忘れない。
「誰もイチローをぞんざいには扱えないよ。ドン・マティングリー監督ですらね。だからバーンズは忍者に囲まれないように気を付けないと。彼は1人で外に出れないんじゃないかな?」
痛めた箇所の回復具合が心配されるが、1つのケガで同僚があまりに驚くほどのキャリアを形成してきたイチロー。今季も、新たな伝説を残すことは出来るだろうか。