【MLB】カブス・上原、OP戦の結果次第でクローザーも!他の候補も実力者揃いで競争激化
2017/02/27
Getty Images
シカゴ・カブスに移籍した上原浩治投手が、同じくカンザスシティ・ロイヤルズから新加入のウェイド・デービス投手らとともにクローザー候補として期待されている。
昨季は、世界最速左腕のアロルディス・チャップマン投手が守護神として活躍したが、シーズン後にFAでニューヨーク・ヤンキースに移籍した。そのため、現在クローザーの座は空白となっており、上原、デービス、ヘクター・ロンドン投手らで競争という状況になっている。
上原は、昨季50試合に登板し2勝3敗7セーブ、防御率3.45を記録した。また、K/BB(制球力を示す指標の1つ。一般的に3.5を超えると優秀とされる)も5.73をマークしている。防御率は2015年シーズンより悪化したが、K/BBは良化しており、高い制球力は健在であることを証明した。
デービスは、最速約160キロの速球を武器としており、奪三振率が非常に高い投手だ。ロイヤルズがワールドシリーズを制覇した2015年には、69試合に登板して防御率0.94と驚異的な成績を残した。昨季は7月に故障者リストに入ることもあったが、防御率1.87でリーグ10位の27セーブを記録した。ポストシーズンにも非常に強く、クローザー候補筆頭と見られている。
ロンドンは、2014年、2015年には守護神を務めていたが、チャップマンの加入でセットアッパーに配置転換された。昨季は8月まで防御率1点台をキープしていたものの、終盤は絶不調に陥っていただけに、巻き返しが期待される。
地元紙『シカゴ・サンタイムス』は、多数の候補がクローザー争いをしている件について特集を組んでおり、記事ではカブスのジョー・マドン監督のコメントを以下のように報じている。
「上原とデービスには、オープン戦期間中に計7、8回登板してもらうことになると考えている。カクタス・リーグ(オープン戦)の日程は特に長いから」
マドン監督は、オープン戦の登板結果でクローザーの座が決まることを示唆している。上原を含むどの候補も実力は確かであり、経験も豊富なことから、クローザー争いはし烈なものになると見られている。