阪神のエースもつけた名選手の系譜 ジャイアンツ青木の背番号「23」
サンフランシスコ・ジャイアンツに入団した青木の背番号が今年も「23」になることが決まった。ジャイアンツでは過去に偉大なる選手が着けている番号だ。
2015/01/23
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過去に名選手が着けた背番号
青木の新天地となるジャイアンツといえばメジャーで最初に10000勝に到達したことでも知られるメジャー屈指の伝統を持った名門チーム。そんなジャイアンツだけにこれまで幾人もの名選手が23番を背負ってきた。
ジャイアンツの23といえば最も有名なのが、1946年~1953年(47,48年は19番)に在籍したボビー・トムソン。
レギュラー定着後の7年間で100打点以上4度、オールスター出場3回を誇る強打者。それ以上にトムソンを有名にしているのが、ある1本の本塁打だ。1951年のナリーグ優勝決定戦でドジャースのラルフ・ブランカから放った逆転サヨナラ3ランは「Shot Heard ‘Round the World」(世界中が耳にした本塁打)として知られ、長いメジャーリーグ史の中でも最も有名な本塁打の1本になっている。
フェリペ・アルーも同じく23を背負った選手の1人だ。のべ6球団を渡り歩き通算2101安打を放った名打者がメジャーに昇格して初めて貰った背番号が23だった。アルーは野球一家、アルー家の長男としても知られており弟のマティとヘスス、息子のモイゼスは全員メジャーリーガー。1963年には41番のマティ、14番のヘススとともに外野3ポジションを3兄弟で守る快挙を成し遂げた。
実は1人日本になじみの深い選手もこの番号をつけている。
それが昨年の最多勝投手である阪神タイガースのランディー・メッセンジャー。2007年5月にマーリンズからトレードで移籍すると、移籍先でも同じ背番号を選んだため4カ月だけの在籍だが、23のユニフォームでプレーした。ちなみにこの年のメッセンジャーは移籍後に防御率こそ下がったものの2球団で自己最多の60試合に登板している。
昨年の世界一球団で青木がどんな活躍を見せてくれるのか。AT&Tパークで躍動する新「23」が今から楽しみだ。