高い代打率、すべての外野を守れる利便性、秀でた走塁技術「イチローは最強の控え外野手」
記録が話題になることが多いイチロー。今回のマーリンズ入団は、一選手としての実力を評価されてのものだ。期待される役割はバックアップになるが、ロールプレイヤーとしての実力は過去3年間で十分に証明している。
2015/01/30
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マーリンズはなぜイチローを獲得したのか?
昨日マーリンズへの入団会見を終えたイチロー。
その中で特に印象的だったのが「まず球団のやたらに熱い思いが伝わってきて、この思いに応えたいという気持ちが、きのう実際に顔を合わせて話をし、大きく湧いてきました。僕がこの2年間、欲していたものはこれなんじゃないかなと思います。選手として必要としてもらえること、これが僕にとっては何よりも大切なことで、大きな原動力になると思います」という言葉だ。
昨年まで在籍したヤンキースは良くも悪くもチームの伝統が前面に出てくるチームであり、またかつて所属していたマリナーズの、特に最後の数年にそれほど熱い思いがあったとは考えられない。
若手が開花し今勝ちにいこうとしているチーム、そんなマーリンズから一人のプレイヤーとして評価されたことが、イチローが移籍先としてマーリンズを選んだ最大の理由ではないか。
球団幹部のマイケル・ヒル氏もイチローの獲得理由を以下のように語っている。
From our standpoint, the number one thing he brings is the quality of player he is. It’s a bonus the quality of person he is. It’s a bonus he’s a Hall of Famer and a Japanese player, but the way we evaluated him was he would give us the best chance to win as many games as possible.
我々が彼を獲得した一番の理由は彼の選手としての力量ゆえだ。彼が素晴らしい人間であることや、彼が殿堂入り(間違いなしの)選手であること、日本人選手であることはおまけにすぎない。私たちは彼が我々にできるだけ多くの試合に勝てる機会を与えてくれることを評価したんだ。