前田健太らローテは盤石、ドジャースに漂う世界一への期待感。対抗は連続二冠王擁するロッキーズか【MLB展望:ナ・リーグ西地区】
2017/04/02
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スーパーエース、カーショウが万全ならWS制覇も可能
西地区
◎ロサンゼルス・ドジャース
○コロラド・ロッキーズ
△サンフランシスコ・ジャイアンツ
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
サンディエゴ・パドレス
ナ・リーグ西地区の本命はロサンゼルス・ドジャースだ。昨季はカーショウをシーズン後半に欠くも、チームトップの勝ち星を挙げた前田をはじめ、カズミアー、ヒルなどの奮起で4年連続地区優勝を果たした。
今季はカーショウ、ヒル、前田以外のローテーション争いが熾烈で、先発投手陣の層の厚さはナ・リーグトップクラスだ。野手は昨季大ブレークしたシーガーの2年目に大いに期待したい。外野の若手のピーダーソン、トールズも楽しみだ。1988年以来のワールドシリーズ制覇もカーショウさえ故障しなければ現実味を帯びてきている。
次点はコロラド・ロッキーズを挙げたい。投手陣はチャットウッド、グレイ、アンダーソンな
ど、MLBが好きでなければ知らないようなローテーションだが、打線は超強力である。
2年連続二冠王のアレナドを始め、昨季の首位打者レメイヒュー、昨季シルバースラッガー賞の
ブラックモン、ストーリーやダールといった有望株など、30本を打てそうな選手が5人近くスタ
メンに顔を揃える。昨季14勝のベティスがガンの治療のため、戦列を離れたのが残念であるが、
それでも西地区を荒らす実力は備えているチームだ。
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