柱はエース・田中のみ…ヤンキースは苦難のシーズンに。攻守に隙ないRソックスが本命【MLB展望:ア・リーグ東地区】
2017/04/02
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オリオールズ、ブルージェイズも地区優勝狙える布陣に
昨季は4ゲーム差で惜しくも地区2位に終わったオリオールズ。戦力の流出も少なく、今年も東地区の優勝候補としての戦いぶりが期待される。
昨季本塁打王を獲得したマーク・トランボや、マニー・マチャド、アダム・ジョーンズ、ジョナサン・スクープ、クリス・デービスら長距離砲が集う打線は破壊力抜群。機動力には欠けるが、それを補う長打力を活かし、大味な野球で相手を圧倒するスタイルとなる。
投手陣は、エースのクリス・ティルマンを筆頭に、援護が少なく負け越しとなったケビン・ゴースマンなどが軸となる。安定した成績を残していたヨバニ・ガヤードを放出したことから、先発はその他の選手の成長に期待する方向に転換したようだ。
抑えには47セーブで防御率0.54と驚異的な成績を残したザック・ブリットンが控えており、リリーバーにはブラッド・ブラーチ、マイカル・ギブンズといった選手から、ビハインド要員まで豊富な選手層を誇る。
昨季はオリオールズと同率2位となったブルージェイズ。主軸のエンカーナシオンが流出する事態となり、その穴を埋めること、投手陣が好調を維持し続けることが今季のカギとなるだろう。
打線は、エンカーナシオンが流出してもホセ・バティスタ、トロイ・トロウィツキー、ケンドリス・モラーレス、ジョシュ・ドナルドソンなどといった強打者が主軸となる。特に、トロウィツキーがロッキーズ時代の打棒を取り戻せば、強力打線に更に厚みを持たせることが出来る。
投手陣は、昨季20勝のJ.A.ハップ、最優秀防御率のアーロン・サンチェス、WBC決勝で快投を披露したマーカス・ストローマンらが軸となる。また、フランシスコ・リリアーノやチャド・ジロードといったイニングを稼げる選手も4番手以降に控えている。
ブルペン陣にも若き守護神、ロベルト・オスーナやジェイソン・グリーリ、ジョー・ビアジーニなどといった好投手が揃っており、全体的に投手層が厚い。近年つきまとっていていた打高投低のイメージを払拭し、悲願の地区優勝を目指す。