リーグ王者インディアンス、投打に強力布陣で連覇筆頭。スター軍団タイガースも対抗馬【MLB展望:ア・リーグ中地区】
メジャーリーグ(MLB)の2017シーズンがスタートする。各地区の見どころや、各球団の戦力はどのようになっているのか。今回はア・リーグ中地区を紹介する。
2017/04/02
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不安要素が拭えないロイヤルズ&ホワイトソックス
昨季はヨルダノ・ベンチュラ投手の事故死、エディンソン・ボルケスなどの退団で先発層が薄くなってしまったロイヤルズ。ダニー・ダフィー、イアン・ケネディ、ジェイソン・ハメルといった選手がローテーションを守るが、4番手以降に不安が残ることになった。ブルペン陣はホアキム・ソリア、ケルビン・ヘレーラが中心となるが、それ以外は計算が立ちにくい投手が目立つ。ブルペン安定には、若手選手の成長が求められるだろう。
野手陣はアルシデス・エスコバー、サルバドール・ペレス、エリック・ホズマー、ブランドン・モスといった選手が中心となる。しかし、どの選手も打率が芳しくなく、確実性に欠ける打線となっている。全体的に昨季より戦力が低下しており、今季は苦しい戦いを強いられる場面が増えそうだ。
ホワイトソックスは、オフにエースのクリス・セールがFAで退団したことにより戦力低下は免れないが、ホセ・キンターナ、カルロス・ロドンなどの先発は健在。しかし、3番手以降はいまいち実績に欠ける選手が務めることになり、不安要素となっている。一方、ブルペン陣にはネイト・ジョーンズ、デービット・ロバートソンといった実績十分な選手が控えており、先発陣に比べ充実したプルペン層を有する。
打線はトッド・フレイジャー、ホセ・アブレイユ、メルキー・カブレラらが中心となり、その中でチャーリー・ティルソン、ヨアン・モンカーダなどといった若手選手が台頭してくることが期待される。
若手選手が成長を遂げることが出来れば、投打に厚みが出て、インディアンス、タイガースに匹敵する成績を残すことができるだろう。しかし、一方で成績不振に陥れば、主力をトレードで放出し若手有望株を集める可能性も残る。