ダルビッシュはサイヤング賞候補? 成績予測システムが示す、日本人選手の2015年
MLBシーズンの開幕も刻一刻と迫ってきている中、各媒体でアメリカでは恒例となる成績予測が行われている。ダルビッシュや田中将大ら日本人選手たちの2015年はどのように予想されているのだろうか。
2015/02/04
Getty Images
予測ながら防御率、奪三振ともに非常に高い数値を示したダルビッシュ
MLBもキャンプインが間近に迫り、また開幕まで2カ月を切った。
残りわずかとなったオフシーズンの楽しみ方の一つに成績予測がある。日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、アメリカでは多くの媒体が独自の成績予測システムを使って選手の成績予想をオフの間に行っており、多くのファンが楽しみにしている。
予想といっても「あの選手は良いカーブを持っているし、投げっぷりもいい。今年は15勝はするだろう」というような主観に基づくものではない。
各媒体で算出方法の違いこそあるが、年度ごとの選手の成績や年齢、本拠地とする球場のパークファクター(球場の特色を示す指標)などデータに基づいて算出されるものになっている。
アメリカで人気の野球シミュレーションゲーム「ファンタジーベースボール」の参考として使用されることも多いが、一般のファンが見ても十分に楽しめるものだ。今回はそんな成績予測システムの導き出した日本人選手たちの2015年の成績予想を見ていこう。データは『MLB.com 2015 Player Preview』に掲載されているMLB公式サイトとPECOTA、2つのシステムのものを紹介する。
今年こそサイヤング賞獲得の期待がかかるダルビッシュ有。MLB公式サイト『MLB.com』の予測では、防御率、奪三振ともに非常に高い数値が出ている。
奪三振242はリーグ最多、投球のクオリティを示すK/BBは自己最多の4.25と予測通りなら今年はより一層ハイレベルなピッチングを期待できそうだ。
The Japanese hurler also sharpened his control for a second straight year, walking 3.1 batters per nine innings. Expected to be ready before Opening Day, the ace could lead baseball in strikeouts and challenge for the AL Cy Young Award with a full slate of starts in 2015.
ダルビッシュは2年連続でコントロールを改善しており、(昨年は)9イニングで3.1人の打者を歩かせた。開幕前(の今)、2015年ダルビッシュは奪三振数でリーグトップとなり、アリーグサイヤング賞の有力候補になりうると見込まれている。
『FANGRAPHS』に掲載されているSteamerなどその他のシステムでも与四球こそ公式サイトより多いものの、11近い奪三振率を記録しエースとして十分な投球をすることを予測している。
ダルビッシュ
MLB.com 15勝9敗 防御率2.99 202回 242奪三振/57四球
PECOTA 13勝8敗 防御率3.00 201回 246奪三振/72四球