ダルビッシュはサイヤング賞候補? 成績予測システムが示す、日本人選手の2015年
MLBシーズンの開幕も刻一刻と迫ってきている中、各媒体でアメリカでは恒例となる成績予測が行われている。ダルビッシュや田中将大ら日本人選手たちの2015年はどのように予想されているのだろうか。
2015/02/04
Getty Images
イニング数の予想でわかれる田中、上原の評価は今季も高い
肘の故障から復活を目指す田中将大には、公式サイトとPECOTAがともに14勝10敗、防御率3.02(PECOTAは3.03)とほとんど同じ成績を予想している。
唯一大きく異なるのがイニング数で公式サイトの170に対してPECOTAは196。どちらのシステムでもK/BBは6近くとパフォーマンスに関しては太鼓判を押しているだけに、活躍できるか否かの最大のポイントは、故障の回復具合だけだろう。
岩隈久志に対しても公式、PECOTAともに高評価。両システムともに2年ぶりの200イニング越えを予想している。
田中将大
MLB.com 14勝10敗 防御率3.02 170回 170奪三振/29四球
PECOTA 14勝10敗 防御率3.03 196回 201奪三振/34四球
岩隈久志
MLB.com 14勝9敗 防御率3.30 202回 170奪三振/30四球
PECOTA 13勝10敗 防御率3.26 201.2回 164奪三振/38四球
不惑の年を迎える上原浩治も評価は高い。
特にPECOTAでは34セーブに加え防御率2.01、WHIP0.93と今季も絶対的な抑えとして立ちはだかることが予想されている。
また『FANGRAPHS』に掲載されているファンによる成績予想では、与四球率とWHIPでメジャートップと評価された。
田沢純一はどのシステムでも似たような数字が出ているが防御率のみ公式サイトは2.91、PECOTAは3.41と大きく予想が割れた(Steamerは中間の3.10)。
上原浩治
MLB.com 3勝1敗32S 防御率2.69 67回 85奪三振/12四球
PECOTA 3勝2敗34S 防御率2.01 58.1回 73奪三振/10四球
田沢純一
MLB.com 4勝3敗防御率2.91 65回 65奪三振/15四球
PECOTA 3勝3敗2S 防御率3.41 63.1回 65奪三振/17四球
イチロー、青木の野手2人は成績下降を予想
新天地に移った外野手の2人、イチローと青木はどちらも2014年と比べて成績下降との予測が出ている。
マーリンズ移籍の影響もありイチローは100打数近くの減少が予想されている。また青木は出塁率が昨年と比べて.015前後下がるとの予想。予想通りになってしまうとレギュラー確保にも黄色信号が灯る。
イチロー
MLB.com 打率.265 2本塁打 18打点 12盗塁 出塁率.309 OPS.641
PECOTA打率.272 0本塁打 16打点 10盗塁 出塁率.303 OPS.632
青木宣親
MLB.com 打率.281 5本塁打 47打点 18盗塁 出塁率.338 OPS.711
PECOTA打率.270 2本塁打 43打点 19盗塁 出塁率.334 OPS.680
20年続けてきた日本人選手のメジャーデビューがストップしてしまった今年。日本のファンのためにも、彼らには予測を上回る好成績を残してくれることを期待したい。
出典:MLB.com 2015 Player Preview by MLB.com on Feb.2 2015