【MLB】WBCドミニカ代表で2年連続GG賞のマルテ、薬物規定違反により出場停止処分
2017/04/19
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MLBは18日(日本時間19日)、ピッツバーグ・パイレーツに所属するスターリング・マルテ外野手をMLBの薬物規定違反により80試合の出場停止に科すと発表した。ナンドロロンと呼ばれるドーピング薬物が検出されたマルテは、MLBの規定により出場停止が解除されても今季のポストシーズンには出場できないことも併せて発表された。
マルテは、今季は主に2番・中堅の打順に入り、ゴールドグラブ賞も2015年と2016年の2回獲得している守備の名手だ。今年にはWBCのドミニカ共和国代表にも選出され、1次ラウンドの米国戦では3安打1本塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。
2016年は129試合に出場。打率.311、9本塁打、46打点、47盗塁を記録。自身初となる球宴出場も果たした。今季は、打率.241、2本塁打、7打点、2盗塁と低調なスタートだが、彼の出場停止はポストシーズン進出を目指すパイレーツには痛手だ。
マルテは球団を通して、「怠慢と知識のなさが、このような過ちを導きました。愛する野球場から離れることは非常に高くついています。無力さと大きな困惑の中で、私は私の仕事を信じ支えてくれた人々へ、意図せずに行ったこの愚かな行為の許しを求めたいです」と声明を発表した。
昨季は、イチロー外野手が所属するマイアミ・マーリンズのディー・ゴードン二塁手も同じく、薬物規定違反によって80試合の出場停止を受けている。MLBでは長年、ドーピング対策に重きを置いているが、毎年出場停止者が出ることも事実だ。今回、マルテがどのような経緯でドーピングが検出されたのかはまだ明かされていない。