【MLB】元中日・チェン、7回無安打無得点も途中交代。マ軍指揮官「130球も投げさせることはなかっただろう」
2017/04/20
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マイアミ・マーリンズのチェン・ウェイン投手は現地18日(日本時間19日)にシアトル・マリナーズ戦に登板。
チェンは7回を無安打無得点に抑える快投を見せたが、100球を超えていることもあり無安打のまま降板となった。
チェンの降板後、8回はジーグラーが無安打に抑え、継投でノーヒットノーランの期待が高まったが、3番手のバラクロウが9回一死からハニガーに二塁打を浴び記録達成とはならなかった。その後、バラクロウは後続を抑えマーリンズは5-0で1安打完封勝利を収めた。
地元紙「マイアミ・ヘラルド」では、マッティングリー監督は降板理由を以下のように報じている。
「チェンは肘の故障から復帰したばかりだから、大事を取った。現在、彼は健康だが、私は130球も投げさせることはなかっただろう」
マーリンズは、昨季もアダム・コンリー投手が7回二死まで無安打無得点の投球を見せていたが、球数が多くなっていたために降板となった過去を持っている。そのため、マーリンズでは2年連続で無安打無得点を継続している投手が降板することになった。
「チェンは降板について理解していたし、私たちはそれについて既に話し合った。私は誰が何を考えていようと構わないが、彼が考えていることについてはとても気にしている。そして、私は選手やチームを守ることを第一に考えているから、この決断は特別難しいものではなかった」
同記事では、マーリンズ投手陣は2014年6月3日以来、一度も完投勝利が出ていないことを紹介。しかし、現在のマーリンズはブルペン陣が盤石であり、先発が無理をして完投する必要はなくなっている。そして、マッティングリー監督のチーム成績を優先する方針もあり、今回の降板劇に至ったようだ。
昨季のケガから復調し、今季2勝目を上げたチェン。アジア人最高左腕は、今季どこまで成績を伸ばすことが出来るだろうか。