【MLB】誤審を防ぐ、主審のロボット化? コミッショナーは将来的な導入には否定せず
2017/04/21
Getty Images
MLBのコミッショナーのロブ・マンフレッドが20日に、MLB本社で行われたミーティングで、ストライクゾーンの判定の自動化について語った。コミッショナーは現時点での導入は否定したが、将来的な導入については否定をしなかった。
マンフレッド・コミッショナーは、「ここ20年でテクノロジーが我々に与えてくれたものを見ると、技術そのものに反対するのは難しい」と答え、「遅かれ早かれ、我々はコンピューター化された正確で速いストライク判定ができる技術を手に入れるだろう」として、技術がさらに進んだ将来的な可能性に関して言及した。
しかし、一方で、「現時点では、果たして我々が主審のストライクゾーン判定から人間の要素を取り除いてまで、試合を変更したいのかについての答えを出す必要がある。私自身は馬鹿げた決定だとは思わないが、我々が深く考える必要があることだ」と、さらなる議論の必要性を提示した。
ちなみに、審判の判定の正当性に関してはMLBでも火曜日に話題となる。
火曜日に行われたワシントン・ナショナルズ対アトランタブレーブスの試合では、9回裏2死満塁から、2点を追いかけるブレーブスのチェイス・ダーノウ内野手が2ストライクから外角の変化球に空振り三振を喫する。
誰もが試合終了かと思ったが、主審のC.B.バックナー氏だけはファウルだと判定し、試合は再開。結局、打ち直しとなった球を空振り三振し、試合は終了となり、世紀の誤審は免れた形だったが、審判の判定の正確さについて話題となった。
このような事例が起こったことからも、今回の発言に至ったようだ。また、マンフレッド・コミッショナーは試合時間の短縮に取り組んでおり、今季から導入された敬遠の省略も彼が推進したものの一つだ。将来的にはさらなる時間短縮、そして正確な判定のためにMLBから人間の主審が消える日を見ることができるかもしれない。