【MLB】主審のロボット化、カブス監督も肯定的「審判ごとにストライクゾーンにムラがある」
2017/05/08
Getty Images
MLBのコミッショナーであるロブ・マンフレッドが「主審のロボット化による、ストライクゾーンの判定の自動化」について、先月に将来的な導入については否定しないコメントを出したが、土曜日にはシカゴ・カブスのジョー・マドン監督が、主審ごとのあまりのストライクゾーンの不安定さから、将来的な導入について肯定的な発言をした。
マドン監督は3-2でヤンキースに敗れた金曜日の試合後に、「もう一度言うけど、主審のストライクゾーンは狭かった。狭すぎるストライクゾーンで被害を受けたのは今週2回目だ」とインタビューに答えた。
さらに、土曜日の試合の前には、「私は(主審のロボット化が正しいことなのかについて)本当に揺れ動いている。しっかりした基準で審判をする主審もいるが、一方で、古臭いやり方でジャッジをする主審もいる。つまり、そこには、(ストライクゾーンに関して)審判ごとにムラがある。答えは分からないが、自分自身で答えを出すように試みているよ」と、判定の自動化に関しては正しいことかは分からないとしながらも、否定はしなかった。
また、「打者と投手目線から見ると、彼らがもっとも欲しいものは、一貫性のあるストライクゾーンだ」とも語った。マドン監督は審判の存在を否定している訳ではないが、監督からしても、主審が主審ごとに自分のストライクゾーンを持っていることに対して疑問を抱いているのだ。
答えは分からないとしながらも、導入に否定はしなかったマドン監督。MLBの流れが少しずつではあるが、主審のロボット化に傾きつつあるようにも見える。もちろん、テストを重ねに重ねてからの実用になるのは間違いないが、テスト自体が始まる日はそう遠くないのかもしれない。