MLBルール変更で争奪戦へ 「Next ロビンソン・カノー」の呼び声高い、弱冠19歳のキューバのニュースター
19歳のヨアン・モンカダ。キューバ旋風の吹き荒れるメジャーリーグにまた1人、スターが加わることになりそうだ。国内外で圧倒的な成績を残した彼に多くの球団から熱視線が送られている。
2015/02/11
プイグのパワーとルスネイ・カスティーヨのスピードを併せ持つ
新人王を獲得したホゼ・アブレイユを筆頭に、日米野球でも活躍したヤシエル・プイグや最速男アロルディス・チャップマンらキューバ人選手の活躍が例年以上に目立った2014年のメジャーリーグ。そんなキューバ旋風まっただ中のメジャーリーグに今年新たなるキューバンスターが加わろうとしている。
19歳の内野手、ヨアン・モンカダだ。
身長188cm、体重97kgのスイッチヒッター、ヨアン・モンカダは現カブスのホルヘ・ソーラー以来最高のティーンエイジャーだと言われている。
「プイグのパワーとルスネイ・カスティーヨ(昨年7年7250万ドルでレッドソックスと契約)のスピードを併せ持つ」と評される魅力的なツールに加えて、国内外の試合で圧倒的な成績を残してきたモンカダ。
将来的には走攻守3拍子揃った華のあるプレイヤーに成長することが期待されており、主にセカンドを守ることも含めロビンソン・カノーの再来と見る向きも多い。若手選手の情報に定評のある米大手サイト『Baseball America』もモンカダを以下のように評している。
If Moncada were eligible for the 2015 draft, he would be in the mix to be the No. 1 overall pick. Gourriel and Despaigne would be safer bets, but there’s no player in Cuba with Moncada’s combination of youth, tools and hitting ability.
もしモンカダが2015年のドラフト候補だったなら、全体1位候補の1人になっていただろう。グリエルやデスパイネは賭ける対象としては安全だが、モンカダほどの若さ、ツール、打撃能力を兼ね備えたキューバ人選手は他にいない。
モンカダがこれまでに残してきた成績は圧倒的の一言だ。
2011年に出場したU16のリーグでは驚異の打率.500。OPS、本塁打、四球でもリーグトップを記録。
翌年のU18リーグでも158打席ながら打率.434/OPS1.191、20盗塁と引き続き鮮烈な数字を残した。
同じく2012年にはキューバリーグの人気チーム、エレファンテス・デ・シエンフエーゴスでデビュー。前出のアブレイユやWBCでも話題となったショートのアルエバルエナ(ドジャース)ら錚々たるメンバーとともにプレーし、17歳ながら打率.283、出塁率.414に加え13盗塁を決める活躍を見せた。