【MLB】オルティス氏、バレンタイン元監督を徹底批判「キャンプで日本流のやったこともない練習を課してきた」
2017/05/12
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ボストン・レッドソックスに14シーズン所属し、昨季限りで現役を引退したデビッド・オルティス氏が、最新の『Papi: My Story』という自叙伝で、元ボストン・レッドソックス監督のボビー・バレンタイン氏を徹底的に批判した。米スポーツメディアの『スポーツ・イラストレイテッド』で一部が紹介されているが、その中で元千葉ロッテマリーンズ監督でもあるボビー・バレンタイン氏の手腕をこき下ろしている。
バレンタイン氏は、テリー・フランコーナ氏が監督を解任された後の2012年シーズンからレッドソックスの監督に就任したが、69勝93敗という成績を残し、一年で解雇されてしまう。この年の成績は21世紀のレッドソックス史上ワーストの成績だ。
そのようなシーズンを過ごしたこともあり、オルティス氏は鬱憤がたまっていたに違いない。「36歳の身として、彼の下で野球をプレーするなら、引退をした方がマシだと思った」と批判を始めるオルティス氏。キャンプでは、「彼は、自分自身がいかに賢いのかを誇示するかのように、日本でやってきた、我々がやったこともないような練習を課してきた」と批判をした。
彼の批判は止まらずに、「疑いなく、キャリアで最悪のシーズンだった。良くなる兆しはなかった」とし、「彼は最悪だった。みんな知っていた。オーナーでさえもだ。でも、シーズンが終わるまでクビにすることはないと言われた」などの話も暴露した。
一方、この自叙伝の話を『CBS』のラジオショーに出演して聞いたバレンタイン氏は、「シーズンに入って3週間でこのことを伝えて欲しかったよ。会うたびにハグをしていた代わりにね。何にせよ、私は彼の本が売れることを望むよ。今までに大統領の本、殿堂入り選手の本、そして未来の殿堂入り選手の本に出たんだ。私の存在が彼の本の売上に貢献できるといいね」と皮肉を交えて答えた。
さらに、「もし、彼が最初の日から私のことが嫌いだったのなら、彼は私を騙し続けていたことになるよ。私は常に彼のことが好きだった。良好な関係を築けていたと思っていたよ」と、自身の思いも明かしたバレンタイン氏。2人の関係は大きくすれ違っていたようだ。