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【MLB】全く勝てないマーリンズに主砲「過去最高にイライラしている」

2017/05/20

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Getty Images



 マイアミ・マーリンズが苦しんでいる。5月は20日までに3勝15敗と借金12を作り、一気にナ・リーグ東地区最下位に転落。MLBでもサンディエゴ・パドレスと並び最低勝率となっている。
 
 この状況に、マーリンズの主砲のジャンカルロ・スタントン外野手の苛立ちは募るばかりだ。マイアミの地元紙『マイアミ・ヘラルド』がスタントンのフラストレーションについて伝えている。
 
 スタントンは、ロサンゼルス・ドジャースとの連戦の前に、記者に対して、負けが続いているマーリンズに対しての「イライラのレベルは過去最高だ」と答え、「昨年、約1ヶ月間、リーグで最低のプレイヤーだったときよりもイラついている」と心情を暴露した。
 
 スタントンは昨年の5月7日から6月7日にかけて、78打数でわずか8安打しか打てず、打率は.103、さらに三振数は38と、絶不調に陥っていた時期があった。今回のスタントンはこのときを超えて苛立っているというのだから、どれほどのことか容易に想像できるだろう。(このときの勝敗は9勝13敗)
 
 今季のマーリンズはチーム打率は.254とMLB全体で14位と打撃はまずまずの成績だが、防御率は4.65で24位。さらに与四球数は183個とMLBで最多。先発のクオリティスタート(6回以上を投げ自責点が3以下)数は13で最下位ととにかく投手陣が不調なのである。
 
 さらに、現地19日の試合では、4打数無安打の上、8回に味方のラモスが当てた死球の報復を、9回に受ける(ボールは背中を通過しボール判定)など、ますますフラストレーションは溜まる一方だ。乱闘騒ぎになった一件だったが、スタントンはその場では気を落ち着かせていた。この苛立ちがいつ爆発してもおかしくないように見える。
 
 「このチームの結果に驚いているか?もちろんだ。誰もこんなにひどいとは思わないよ」とスタントンは答える。球団買収で外野もゴタゴタしているマーリンズ。今季、ここからの挽回があるのか注目したい。



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