【MLB】田中将大、2戦連続炎上で今季3敗目、防御率は6.56に。ヤ軍コーチ「基本に立ち返る必要がある」
2017/05/21
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ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は、20日(日本時間21日)に敵地でタンパベイ・レイズ戦に先発登板した。前回登板ではデレク・ジーター氏の記念式典の後に4被弾で自己ワーストとなる2回途中8失点でKOされ、ファンからも大ブーイングを浴びていただけに雪辱を果たしたいマウンドだったが、今回登板でも調子は戻らなかった。
田中は先頭打者本塁打を浴びるなど、序盤から連打を浴びる場面が目立ち4回途中でKO。3回0/3を76球で9安打、4奪三振、3四球、6失点という内容で、またも試合を序盤で壊してしまった。田中は今季3敗目(5勝)を喫し、防御率は6.56まで悪化した。
MLB公式サイトでは、ヤンキースのエース格である田中が2戦連続で炎上したことについて特集を掲載。記事では、ラリー・ロスチャイルド投手コーチは「田中は一度基本に立ち返る必要があるように感じている」と話しており、問題点を以下のように語っている。
「田中は速球の制球が重要だ。なぜなら、彼がそれを欠いているとき、良いピッチングにはならないからね。彼の速球の球威は特段優れていないけど、今まで上手いことやってきた。でも、今は打者の左右に関わらず球を引っ張られてしまっている」
ロスチャイルド投手コーチは、スプリッターの調子が良かったのは初回だけで、後にスライダー主体の投球に切り替えたが、やはり速球の精度が悪く連打を許してしまったと分析している。
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「田中を良い方向に導かなければならない。今回の登板で、田中は速球で多くの失敗をした。彼の球自体は前回登板より良かったとは思うが、良い投球を続けていくためにはまだまだ足りない部分が多かった」と話しており、去年の姿とは程遠いという見解を示している。
3試合前まで5連勝と波に乗っていたが、ここ2戦は連続でKOされている田中将大。チームも3連敗でア・リーグ東地区2位に後退してしまった。背信投球が続いているが、次回登板では課題を克服し、好投を見せることは出来るだろうか。