【MLB】田中将大について指揮官「スランプなだけで、怪我の心配はない」
2017/05/23
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ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が、直近の登板2試合を合わせて4回2/3を16安打、7本塁打、14失点と絶不調に陥っている。このような状況でヤンキースのジョー・ジラルディ監督は22日(日本時間23日)の試合前に記者会見に臨み、苦しむ田中について言及した。
ジラルディ監督は田中の変化球について、「スライダーの調子をより良くして、スプリットをさらに安定させる」と言及した後、記者からの「SNSなどで言われていることですが、田中は怪我をしているのでは」という質問に対しては、「球速の低下や、特別な治療を受けている様子もないし、田中はただスランプに陥っているだけだ。彼は大丈夫」と答えた。
さらに、「我々が最初にやるべきことは、田中をどうやって元に戻すかであって、心配することではない。心配からは何も良いことは起きない。田中は日本から来たばっかりの選手ではないし、MLBで成功も収めている。ただ少しスランプに陥っているだけなので、それを修正するだけだ。実際、いくつか田中を良くする方法を見つけたと思うし、彼をこれからも助けていくだけだ」と次回登板では改善を予感させるコメントも飛び出した。
一方で、ジラルディ監督がコメントした田中を良くする方法に当てはまるかは不明だが、今季の田中には興味深いデータが存在する。それは捕手別の成績だ。
昨季は相性が良かったゲーリー・サンチェス捕手とバッテリーを組んだときは、18回1/3を投げ、防御率12.27、38安打、10本塁打、25自責点、20三振で被打率.422と打ち込まれている。大炎上した3試合はいずれも彼がマスクを被っていた。
一方のオースティン・ロマイン捕手とのバッテリーでは、29回1/3を防御率2.45、22安打、2本塁打、8自責点、19三振で被打率は.206となっている。成績上ではサンチェスとロマインへの捕手別成績は雲泥の差となっている。少ないサンプル数ながらも、田中の登板試合にロマインを起用することは彼の復調につながるかもしれない。
現地時間25日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦に登板予定の田中。本来の投球を取り戻すことができるかが注目される。