【MLB】前田、アジア人リレーで今季4勝目!しかし、2番手の柳はリリーフ登板に複雑な心境?
2017/05/27
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25日(日本時間26日)、ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手は、本拠地で行われたセントルイス・カージナルス戦に先発登板。故障者リストから復帰後初の登板となったが、投げては5回を78球、7安打、4奪三振、2四球、3失点、打っては2打数1安打2打点と4回裏に自らの手で勝ち越し適時打を放ち今季4勝目(2敗)をマークした。
前田の降板後は、韓国人左腕・柳賢振投手がメジャーでのキャリア初となるリリーフ登板。柳は4回を51球で2安打、2奪三振、1四球、無失点と好投し、メジャー初となるセーブを記録した。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」ではアジア人投手リレーを称賛する特集を掲載。記事では、前田のコメントを以下のように報じた。
「リズムを取り戻すのにちょっと時間がかかった。多くの球を投げたけど、ストライクゾーンを攻められていなかった。でも、イニング間に修正して、自分のリズムを取り戻すことが出来た」
しかし、同記事では前田が復活を果たしたことでドジャースは新たな問題に直面したことも報じた。
現在、ドジャースでは先発投手が飽和し、先発希望の柳がローテーションに入る余裕がないという状況になっている。そこで、ロバーツ監督は新しい試みとして、柳をロングリリーフに起用した。
ドジャースはエースのクレイトン・カーショウ、リッチ・ヒル、アレックス・ウッド、ブランドン・マッカーシー、そして前田とローテーション投手が揃っている。MLBでは5人でローテーションを回すことが普通となっており、2年間で28勝を上げた実績がある柳といえども、結果が残せなければローテーション入りを果たすことは難しい状況になっている。
ロバーツ監督もこの問題に関しては「非常に繊細なこと」と話しているが、記事では「球団は柳を救援投手として起用することを望んでいる」と報じている。
先発ローテ落ちが濃厚な柳は「先発として投げたい想いがある。私は、先発投手としてもう一度シーズンをスタートする機会があると信じている。それは、ロバーツ監督と話した内容の1つだ。今回のリリーフ登板はまだ1回にすぎないが、それが私にとって良いか悪いかはまだ分からない」と複雑な心境を吐露した。
前田の復帰と同時に、贅沢な問題に直面したドジャース。ロバーツ監督は柳の今後については明言を避けたが、果たしてこの問題をどう切り抜けるだろうか。