【MLB】メッツの球団マスコット、観客に中指立て大問題も、実は中指がなかった?
2017/06/02
Getty Images
ニューヨーク・メッツのマスコットキャラクターのミスター・メットが、31日(日本時間1日)のミルウォーキー・ブリュワーズ戦の後にファンに対して中指をジェスチャーつきで立てた動画がインターネット上で拡散。オンラインで問題となり、球団が謝罪を発表する事態に至った。
メッツは、直ちに「私たちは従業員の不適切な行動に対し謝罪をする」と声明を発表。また、『AP通信』によると、各シーズンで複数人がミスター・メットのコスチュームを着ていて、中指を立てた従業員は今後コスチュームを着ることはないとメッツの球団職員からの話として報じた。
一方で、今回の騒動でミスター・メットは中指(middle finger)を立てていなかったのではという意見も出ている。ミスター・メットはミッキーマウスを代表とする米国のアニメのキャラクターの多くと同じく指は4本しか持っていないのだ。もちろん4本の中に真ん中の指はない。つまり中指を立てていなかったという意見だ。
しかし、この意見にも反対の意見が現れる。英語で親指は「thumb」と扱われ、「finger(指)」ではないというのだ。実際に、「finger」とオックスフォード英語辞典で検索をしてみると、「どちらかの手についている4本の関節がある細い部分のどれか(もし親指を含めるのなら5本)」と定義され、基本的には4本の指を「finger」としているのだ。
そのように考えると、ミスター・メットは親指と残り3本の指を持つということとなり、中指を立てたという理論は成立する。しかし、そうなると今度は人間に中指が無いのではという意見が出てくるのだ。
「もちろん彼は中指を立てたよ。彼は3本の指と1つの親指を持っているからね。人間の手には中指はないけども」
「待って、親指は指に入るの?もしかしたら私たちが中指を持っていないのか」
などとファンはSNSに投稿。ミスター・メットの行動から思わぬところで議論が噴出することとなった。
しかし、いずれにせよ、ミスター・メットの中に人間が入っていることが明らかになった以上、マスコットの指が何本であろうと、多くの人が中指を立てたと断言できるジェスチャーを行っていたので言い逃れはできない。ちなみにメッツは同ゲームを1-7で落としている。