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米メディアがあげるV候補レッドソックスの課題 上原浩治、昨年の不振は一過性のもの?

2013年の世界一からまさかの最下位転落となったレッドソックス。大型補強で王座奪還を狙うチームにとって、今季も上原がクローザーとして機能するかどうかは大きなファクターになりそうだ。

2015/02/12

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限界説は早すぎる

 この期間に限ればBABIP(インプレー打球がヒットになった割合、長期的には.300前後に収束する)は.458、またHR/FB(全フライ打球における本塁打の割合、こちらも10%前後に収束する)も17.4%と大きく運に見放されていた。
 
 これだけ打ち込まれた中で投球のクオリティを示すK/BBはそれまでと変わらず10.00(10奪三振/1四球)をキープしていたことを考えれば、シーズン終盤の低迷は不運による一過性のものだったと見てもいいのではないか。
 
 8月15日以前の上原は完璧といっても過言ではないほどの投球を見せていた。55試合で防御率1.27、K/BB10.00は歴史的な快投と話題になった2013年に近い数字だ。
 
 昨年の8月以降だけを見て限界説を唱えるのは早すぎるだろう。
 
But what if he’s not? Setup man Edward Mujica had a brief burst of success as a closer in 2013, and either Junichi Tazawa or newcomer?Alexi Ogando might be able to handle the ninth inning. Of course, the Red Sox would rather not find out.
もし彼がダメだったら?セットアップのエドワード・ムヒカは2013年に短期間クローザーとして成功した。田沢純一や新加入のアレクシー・オガンドも9回を投げる力はあるだろう。もちろんレッドソックスとしては(上原の代わりを)探すような事態はごめんだろうが。
 
 ここ2年セットアップとして安定した成績を残してきた田沢を筆頭に、彼らが力のある投手であることは間違いない。しかし昨年までの上原のような絶対的なクローザーとなりうるか、と聞かれれば、それは不透明だ。逆にこうした事態になれば、レッドソックスのポストシーズン進出は非常に厳しくなるだろう。
 
 エース格のいない投手陣、メジャーでは初めてレフトを守るラミレスなど優勝候補ながらも、課題も残るレッドソックス。そんなチームの下剋上には、上原が過去2年と同様に守護神として立ちはだかることが絶対条件となる。
 数字の上での不安は多くない、あとはシーズンで結果を残すだけだ。
 
出典:Starting 9: Key questions facing Red Sox this spring by Scott Lauber in Boston herald on Feb.9 2015

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